RTB Houseとは?AI広告技術とセルフサーブ「rtb.com」、導入方法を解説【2026年最新】 - neworder inc.

RTB Houseとは?AI広告技術とセルフサーブ「rtb.com」、導入方法を解説【2026年最新】

広告運用

RTB HOUSE GUIDE 2026

RTB Houseとは?
AI広告技術とセルフサーブを解説

RTB Houseは、Deep LearningとLLMを広告配信に組み込む「次世代型Performance DSP」です。2026年3月には、中小ECや代理店が自分で運用できるセルフサーブ「rtb.com」も始まりました。

最初に結論

RTB Houseは、いまもリターゲティングに強い。しかし、2026年現在は「リターゲティング広告会社」とだけ理解すると狭すぎます。

既存顧客の再訪を促す施策に加え、新規顧客獲得、質の高いサイト訪問、需要創出までカバーします。広告枠の入札だけでなく、誰に、どの商品を、どの文脈で見せるかまで、Deep LearningとLLMで最適化する方向へ進んでいます。

ただし、AIが高性能なら、管理画面を開いて予算を入れるだけで成果が出るのか。そうではありません。

AIが高性能でも、入力データが壊れていれば、精度は上がらない。

RTB Houseの性能を引き出す土台は、Webサイトに設置するタグと商品フィードです。商品IDが一致しない、価格や在庫が古い、購入イベントが二重計測される。こうした状態では、先進的なAIが間違った情報を高速で学ぶことになります。

NOでは広告運用だけでなく、タグの設計・設置、商品フィードの生成・更新、配信前の動作確認まで支援します。この記事では、RTB HouseのAI技術、セルフサーブ「rtb.com」、導入時に企業が整えるべき実務を、2026年時点の公式情報に基づいて整理します。

RTB Houseは「リターゲティングDSP」だけではない

RTB Houseは、Deep Learningで最適化するダイナミックリターゲティングDSPとして知られてきました。しかし現在は、既存訪問者への再配信だけでなく、新規顧客獲得、質の高いサイト訪問、需要創出まで提供領域を広げています。

従来の理解

リターゲティング中心

サイト訪問者の行動を学習し、購入確率や商品選択を最適化するDSPとして紹介。運用は担当者に任せる前提でした。

現在の提供領域

フルファネル+セルフサーブ

リターゲティングに加え、新規獲得、良質な訪問、需要創出まで展開。LLMの意味理解と、自社で運用できるrtb.comも加わりました。

事実:RTB Houseの現在の位置づけ

RTB Houseは公式サイトで、自社を「Next-generation Performance DSP」と表現しています。提供領域は、Next-gen Retargeting、Acquisition、Quality Traffic、Demand Generationです。

DSPはDemand-Side Platformの略で、広告主側が複数の広告枠へリアルタイム入札し、配信対象や入札額を最適化する基盤です。RTBはReal-Time Bidding。広告が表示される直前の短い時間に、ユーザーや掲載面などのシグナルを基に入札を行います。

RTB Houseの特徴は、この判断の中核へDeep Learningを早い段階から持ち込んだことにあります。現在はそこへLLMによる意味理解も組み合わせています。

RTB Houseの広告配信技術

RTB HouseのAI技術は、何が先進的なのか

広告業界では「AI」という言葉が簡単に使われます。重要なのは、AIを使っているかどうかではない。何を読み、どの判断へ使い、どの速度で学習を更新するのかです。

Deep Learningで、見えにくい購入確率を探す

一般的な機械学習は、構造化された過去データから似たユーザーやパターンを作ることを得意とします。RTB Houseは、リアルタイムの行動シグナルや複雑な購入経路から、分かりやすい型に当てはまらない購入候補者も見つけると説明しています。

閲覧した商品だけを追いかけるのではなく、まだ見ていないが関心を持つ可能性がある商品を選ぶ。入札、掲載面、商品選択、クリエイティブを一体で最適化する。ここが従来型の追跡広告との違いです。

LLMで、ページと商品の「意味」を照合する

さらに現在は、LLMがWebページや商品フィードに書かれた自然言語を読み、文脈と商品の関連性をシグナルへ変換します。

たとえば「ドレス」という単語があるだけでは、結婚式向けドレスを探す人なのか、芸能人の衣装記事を読んでいる人なのかは分かりません。単語の一致ではなく、ページ全体の意味と商品カタログを照合することで、関心の質を判別しやすくなります。

01

意味を読む

Webページと商品フィードの文章をLLMが処理する。

02

関連性を作る

記事内容、商品、オーディエンスの関係をシグナル化する。

03

入札へ渡す

Deep Learningがシグナルを使い、入札と商品選択を判断する。

04

配信で学ぶ

結果を受けながら、配信判断を継続的に更新する。

15億解析済みURL
7,000万照合された商品オファー
9万生成されたオーディエンス

※RTB House公式サイトが2026年8月24日時点で公表する処理規模です。第三者による成果保証値ではありません。

「精度が高い」を、魔法の言葉にしない

RTB Houseの技術が先進的であることと、どの企業でも同じ成果が出ることは別です。公開情報だけから、他社より何%正確だと一律に断定することはできません。

広告運用における精度とは、少なくとも次の4つに分けて見るべきです。

対象者の精度

購入や良質な訪問につながる人を見つけられているか。

商品選択の精度

その人に合う商品を、在庫・価格を含め正しく選べているか。

入札の精度

成果確率に応じて、広告枠ごとの入札額を適切に変えられているか。

計測の精度

売上を過大評価せず、広告によって増えた成果を判断できるか。

青山の読み

RTB Houseの進化は、「購買しそうな人を予測するAI」から、「人の行動と、コンテンツと、商品の意味を同時に理解して配信するAI」への広がりです。

しかし、最後にAIへ渡る商品情報は広告主が用意する。だからこそ、タグとフィードの品質が競争力になります。

RTB House広告は、リターゲティングだけではない

現在のRTB Houseは、購入直前だけでなく、認知から比較、訪問、購入までの流れを4領域で捉えています。

Next-gen Retargeting

サイト訪問者へ再接触し、購入確率や商品推薦を最適化する。RTB Houseが長く強みとしてきた領域です。

Acquisition

既存訪問者だけに閉じず、新規顧客の初回購入を狙う。ダイナミック商品広告も活用します。

Quality Traffic

クリック数ではなく、タグで確認できる意味のある訪問やサイト内行動を重視します。

Demand Generation

動画やディスプレイ広告で商品とブランドを伝え、将来の購入候補を育てます。

これは大きい。リターゲティングだけなら、すでにサイトへ来た人の取り合いになりやすい。新規顧客を増やし、良質な訪問を作り、最後に購入へつなぐ設計なら、広告の役割を事業成長全体で考えられます。

2026年に始まったセルフサーブ「rtb.com」とは

RTB Houseは2026年3月4日、中小規模のEC事業者と代理店向けにセルフサービス型プラットフォーム「rtb.com」を開始しました。公式発表では、最低予算と長期契約を設けず、世界各地から利用できるとしています。

管理画面からキャンペーンを直接設定し、リアルタイムのレポートを確認できます。商品カタログを基にパーソナライズされた広告を自動生成し、Shopify向けコネクターも用意されています。

比較項目 RTB Houseのマネージドサービス セルフサーブ rtb.com
主な対象 大規模・複雑な配信を含む広告主 中小EC、成長中のブランド、代理店
運用主体 RTB Houseの担当チームと連携 広告主・代理店が管理画面で直接運用
予算・契約 案件ごとに確認 公式には最低予算・長期契約なし
クリエイティブ 商品・ブランドに応じて個別に設計 商品カタログから動的広告を自動生成
向いている体制 伴走支援を受けて拡張したい企業 自社・代理店で素早く試し、改善したい企業

※機能、審査、提供条件、対応言語、決済・サポート条件は地域やアカウントにより異なる可能性があります。日本での利用時は申込画面と最新の公式案内を確認してください。マネージドサービスとrtb.comが完全に同じ商品構成であるとは限りません。

青山の読み

セルフサーブの開始は、高度なAdTechが「大企業が担当者経由で使うブラックボックス」から、中小企業や代理店が直接扱うインフラへ近づいたことを意味します。

一方で、運用画面が簡単になるほど、成果を左右する仕事はデータ整備へ移ります。ボタンを押す技術より、AIに何を学ばせるかが重要になる。

セルフサーブでも、タグ設置と商品フィードは必要

「セルフサーブ」と聞くと、アカウントを作ればすぐ配信できる印象があります。しかしEC広告では、Webサイト上の行動と商品データがつながって初めて、AIが働けます。

管理画面は入口。成果の土台はサイト側にある。

閲覧、カート追加、購入といった行動を正しく送るタグ。商品ID、価格、在庫、画像を正しく渡すフィード。この2つが接続されて、初めてパーソナライズと最適化が始まります。

タグ設置で確認すべきこと

01

イベント設計

全ページ、商品詳細、カテゴリ、検索、カート、購入など、学習と成果計測に必要な行動を定義します。

02

商品IDの受け渡し

ページや購入イベントで送る商品IDを、商品フィード内のIDと一致させます。

03

売上と通貨

購入金額、通貨、注文IDを正しく送り、重複計測や税込・税抜の混在を防ぎます。

04

同意管理

Cookie同意やプライバシー方針を確認し、CMPを含む計測条件を整理します。

商品フィードで確認すべきこと

商品フィードは、商品ID、商品名、URL、画像、価格、在庫、カテゴリ、ブランドなどを広告プラットフォームへ渡すデータです。ECやCMSから自動生成し、在庫や価格の変化に合わせて定期更新する必要があります。

正常なフィード

  • タグの商品IDと一致している
  • 価格と在庫が最新である
  • 画像URLが公開され、表示できる
  • 商品ページURLが正しい
  • カテゴリと商品名が分かりやすい

起きやすい事故

  • 別商品のIDを送っている
  • 販売終了商品が残っている
  • セール前の価格を表示している
  • 画像取得をサイト側が拒否する
  • 更新処理が止まっている

RTB HouseのLLMは商品フィードの文章も処理します。つまり商品名やカテゴリ、説明文は、広告表示用の単なる一覧ではない。AIが商品を理解する材料です。フィード生成は裏方の作業に見えますが、AI広告のクリエイティブと配信精度を支える重要な仕事です。

NOは、タグ設置・フィード生成から支援します

広告代理店の仕事を、管理画面の操作だけに限定してはいけないとNOは考えています。広告プラットフォームへ正しい情報を渡すところから、運用は始まっています。

NOのRTB House・Web広告導入支援

サイトやECカートの仕様を確認し、社内担当者・制作会社とも連携しながら配信環境を整えます。

  • 目標・KPI・コンバージョン定義
  • タグ仕様書の作成と設置支援
  • GTM・サイト側の実装調整
  • 商品フィードの生成・項目マッピング
  • 価格・在庫・画像の定期更新設計
  • テスト購入と計測確認
  • 配信設定・予算・目標値の設計
  • 成果検証と改善レポート

Shopifyコネクターで接続しやすいケースもあります。一方、国内ECカート、独自CMS、基幹システム連携では、商品データの持ち方が各社で違います。誰かが仕様を読み、タグとフィードの接点を作らなければならない。NOはそこまで対応します。

RTB Houseが向いている企業、慎重に考える企業

向いている企業

  • 商品数のあるECサイトを運営している
  • サイト訪問と購入データが一定量ある
  • リターゲティング以外にも新規獲得を伸ばしたい
  • Google・Meta以外のオープンWebを開拓したい
  • 商品別の動的広告を自動化したい

導入前に整備が必要な企業

  • 購入や問い合わせを正しく計測できていない
  • 商品フィードを出力できない
  • サイト訪問・コンバージョンが極端に少ない
  • 広告の成果定義が社内で決まっていない
  • 既存DSPとの重複評価を整理していない

向いていないのではなく、順番の問題です。まず計測を直す。商品データを整える。広告の目的を決める。それからRTB Houseを入れた方が、AIの学習も経営判断も速くなります。

ROASだけでなく「増分」を見る

リターゲティング広告は、もともと購入意欲が高いユーザーへ配信されます。そのため管理画面のROASだけを見ると、広告がなくても買った人まで成果に含む可能性があります。

RTB Houseを評価するなら、クリック後・表示後の計測期間、既存媒体との重複、既存顧客と新規顧客、指名検索や直接流入の変化を整理する。可能なら配信対象外グループとの比較も行い、広告で本当に増えた売上を見ます。

企業はどうすべきか

「RTB HouseはAIだから導入する」では弱い。どの顧客を増やし、どの行動を成果とし、どのデータをAIへ渡すかを先に決めるべきです。

技術の先進性は重要です。しかし、成果を作るのは、技術とデータと運用を接続する設計です。

RTB Houseについてよくある質問

RTB Houseとは何ですか?

Deep LearningとLLMを広告配信へ活用するPerformance DSPです。リターゲティング、新規顧客獲得、質の高い訪問、需要創出まで提供しています。

RTB House DSPは、一般的なリターゲティング広告と何が違いますか?

閲覧した商品を繰り返し見せるだけでなく、複雑な行動シグナルをDeep Learningで処理し、購入候補者、入札額、商品、クリエイティブを継続的に最適化する点を特徴としています。

rtb.comとは何ですか?

RTB Houseが2026年3月に開始したセルフサービス型広告プラットフォームです。中小ECと代理店を主な対象とし、公式には最低予算や長期契約を設けず、管理画面から直接運用できます。

RTB House Japanはありますか?

RTB Houseは2018年に東京オフィスを開設し、現在も日本拠点を案内しています。サービスごとの申込条件やサポート内容は、RTB Houseまたは導入支援会社へ確認してください。

セルフサーブならタグや商品フィードは不要ですか?

不要にはなりません。ユーザー行動を送るタグと、商品情報を渡すフィードは、AIが配信を最適化するための基礎データです。Shopifyなど接続を簡略化できる環境もありますが、配信前の整合性確認は必要です。

RTB HouseとCriteoは、どちらを選ぶべきですか?

企業の目的、データ、運用体制、契約条件によって変わります。単純な優劣では判断できません。両社の違いと併用時の注意点は、下記の比較記事で詳しく解説しています。

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