【インスタ×支持率】高市早苗・吉村洋文・小泉進次郎…7人の政治家は「フォロワー数」と「支持率」がどれほど連動しているのか?

Instagram

政治家にとって、Instagramは単なる写真共有アプリではなく、
“人柄・世界観・スタンス”を可視化する重要な広報チャネルになっています。

では、Instagramのフォロワー数は政治家の「支持率」や「国民からの期待度」とどの程度リンクしているのか?
本記事では、主要7アカウントを「フォロワー数の多い順」に分析し、
フォロワー数 × コンテンツ内容 × 支持率の相関を読み解きます。


■ 対象の7アカウント(フォロワー数の多い順)

(フォロワー数は2025年11月時点の概算)


■ 1. 高市早苗(@takaichi_sanae)

フォロワー:約79万

スタイル:圧倒的な発信量 × 支持コミュニティ型

高市首相のアカウントは、投稿数4,600件超という圧倒的ボリュームを誇り、
“政治家アカウント”としての完成度が最も高いと言えます。

内容は、

  • 講演・街頭演説
  • 支持者集会
  • 首相としての外交・会議
  • 政策の考え方や理念の発信

など、**情報量が極めて多く、支持者が「活動を追い続けられる構造」**になっています。

● 支持率との相関

高市内閣は発足後、複数の調査で支持率60〜80%台を記録し、極めて高い支持を獲得。
フォロワー数は政治家として国内最大級で、Instagram上の人気と実際の支持率が強く連動しているタイプといえます。


■ 2. 吉村洋文(@yoshimurahirofumi)

フォロワー:約45〜46万

スタイル:バズ × 行政 × 親近感のハイブリッド

吉村知事のアカウントは、

  • 大阪万博関連
  • 府政情報
  • 大阪の日常風景
  • 一言ツッコミ系の投稿(「耳…。」のような短文含む)

など、政治とエンタメのバランスが絶妙です。

大阪の兄ちゃん感×行政情報が組み合わさり、幅広い層のフォローを獲得しています。

● 支持率との相関

  • 日本維新の会の支持率が全国的に上昇
  • 「次期首相にふさわしい人物」ランキングでも上位常連

といった背景があり、インスタの人気が実際の政治的支持と比較的素直に噛み合っているケースです。


■ 3. 小泉進次郎(@shinjiro.koizumi)

フォロワー:約36万

スタイル:ストーリー性 × パーソナルブランディング

小泉氏は、環境政策から地元活動まで**“物語として読ませる投稿”**が多く、
政治家の中でも「読み物として成立したアカウント」として高評価です。

  • 長めのキャプション
  • 美しい構図の写真
  • 若年層に伝わる語り口

が特徴で、ブランド力の高さが際立ちます。

● 支持率との相関

世論調査では、

  • 「次の首相にふさわしい人物」ランキング1位常連
  • 若年層人気が高い

といった特徴があり、Instagramの規模と実際の政治的期待値が非常に整合的です。


■ 4. 岸田文雄(元首相)(@fumio_kishida)

フォロワー:約27〜28万

スタイル:首相広報の延長線

岸田氏のアカウントは、元首相らしく非常にフォーマル。

  • 首脳会談
  • 外交スケジュール
  • 記者会見
  • 官邸広報風の公式写真

など、“記録性”が中心で、個人色は薄めです。

● 支持率との相関

岸田内閣の末期は支持率10〜20%台まで落ち込みましたが、
Instagramでは約27万人のフォロワーを維持しています。

このギャップは、

「フォロワー数は、必ずしも支持率と一致しない」
「元首相という知名度により、自動的にフォローが集まる」

という典型例であり、
フォロワー数が政治的支持の強さを反映しているとは言えないパターンです。


■ 5. 河野太郎(@konotarogomame)

フォロワー:約6.8万

スタイル:X(旧Twitter)型の写真メモ帳

河野氏は、Xでの圧倒的な発信力とは対照的に、Instagramは控えめ。

  • 一言コメント(「わかりやすい」など)
  • 海外視察や出張のワンシーン
  • ミーム的な短尺動画

など、「Instagramの世界観」というより**“写真付きのメモ”**のような投稿が中心です。

● 支持率との相関

“次期首相候補”として常に名前が挙がるほど支持されている一方、
Instagramフォロワー数は多くありません。

理由は明確で、

主戦場がXであり、支持層もXに集中しているため。

支持率は高いのに、Instagramのフォロワーは伸びにくい典型例です。


■ 6. 玉木雄一郎(@yuichiro.tamaki)

フォロワー:約5.1万

スタイル:政策説明 × 人柄のバランス型

  • 国会質疑のダイジェスト
  • 街頭活動
  • インスタライブで政策を語る
  • 海外視察などのレポート

など、“政策を理解してもらうための広報”として非常に丁寧なアカウント。

● 支持率との相関

政党支持率は数%台が続いており、
玉木氏自身は「次期首相候補ランキング」では中位圏。

Instagramフォロワー数も約5万人と、
支持率・政党規模と大きく矛盾しない自然な規模感です。


■ 7. 片山さつき(@katayama__s)

フォロワー:約5,100

スタイル:情報発信用(まだ伸びしろが大きい)

  • 会議・会合の報告
  • 議論している政策テーマの紹介
  • 閣僚としての公式日程

など、記録性の強いフォーマル投稿が中心です。

投稿数自体がまだ少なく、Instagram的な見せ方はこれから強化可能。

● 支持率との相関

全国規模の支持率ランキングに入るタイプではなく、
フォロワー数も非常に控えめ。

Instagramの数字が、政治的な立ち位置とおおむね一致しているケースです。


■ 総まとめ:Instagramフォロワー数と「支持率」はどれくらい連動するのか?

ここまでの比較から、次のように整理できます。


● ① 強く連動している組

高市早苗・吉村洋文・小泉進次郎

  • インスタ人気が高い
  • 支持率や次期首相候補としての評価も高い
    フォロワー数と支持率が比較的強くリンク

● ② 全く連動しない組

岸田文雄(元首相)

  • フォロワー数は多い
  • しかし元首相時代の支持率は低迷
    フォロワー数は“立場由来”。支持率とは直結しない

● ③ 支持率は高いが、インスタが伸びない組

河野太郎

  • 評価は高いが、インスタは主戦場ではない
    プラットフォームによる数字の偏りが顕著

● ④ 支持率・フォロワーともに控えめで整合的な組

玉木雄一郎・片山さつき

  • 党勢や個人支持率とフォロワー規模が近い
    インスタの数字が政治的ポジションと自然に一致

■ 最終結論

Instagramフォロワー数は、
政治家の“支持率そのもの”を示す数字ではない。

しかし、

  • 若年層に人気の政治家
  • 次世代リーダーとして期待される人物
  • メディア露出・SNS戦略が強い政治家

の場合は、
フォロワー数が支持率や国民からの期待値と一定の関係を持ちやすい。

一方で、

  • 元首相や閣僚など「職位でフォローされる層」が多い政治家
  • 別SNS(X など)に主戦場がある政治家

では、フォロワー数と支持率が全く一致しないことも多い。

つまり、Instagramは

“支持率を推測するための参考材料にはなるが、単独で判断すると誤解しやすい指標”
という位置付けで捉えるのが最も正確です。

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