YOUTUBE ADS / 広告運用代行を検討する前に
YouTube広告運用代行|24か月・48本の実測データ
月2本の公開に、月2万円の広告。
2年続けると、どこまで届くのか。
YouTube広告の運用代行を検討している方へ。見積もりを取る前に、実際の数字をお見せします。いくらで、どこまで届くのか。自社で判断できる状態をつくることが、依頼先を選ぶ出発点になります。
この記事で扱うこと
YouTube広告の運用代行を探すと、費用相場や会社の比較記事が並びます。ただ、自社のチャンネルに広告をかけると実際にどうなるのかを数字で示した記事は、あまり見当たりません。
この記事では、見積もりを読む前に知っておきたい実数をお見せします。1本あたりいくらで、何回見られて、チャンネルはどう動いたか。
あわせて、YouTube広告の解説記事のほとんどが商品やサービスのLPへ送客する使い方を前提にしている点も整理します。
この記事で扱うのは、もうひとつの使い方です。自社チャンネルの動画を、もっと見てもらうために広告を使う。
実際に24か月間配信し続けた企業チャンネルの実績をもとに、月2本公開・1本あたり1万円という条件に換算したモデルで示します。クライアントの事業が特定されないよう、企業名と業種は伏せています。
投稿数が増え続けるなかで、立ち上げ期のチャンネルに何が必要か。
先に結論
YouTube広告にはLPへ送るタイプとチャンネルの視聴を増やすタイプがあります。運用代行を依頼するときは、どちらを頼むのかを先に決めてください。設計がまったく違います。
月2本の公開に1本1万円を乗せると、2年で48本・広告費48万円。視聴回数は約30万回、1本あたり約6,400回になります。
1視聴あたりの単価は約1.5円。一般的な相場とされる2〜25円を大きく下回っています。
同じ期間のチャンネル登録者の増加は約1,500人。ただしこれは広告だけの結果ではありません。
YouTubeには1日2,000万本を超える動画が投稿されています。自然な再生だけで埋もれずに届くのは、年々難しくなっています。
立ち上げから3年ほどは、広告がチャンネルの離陸を助けます。月2万円なら3年で72万円。見つけてもらう段階を、広告で短縮する考え方です。
業種によっては、広告ポリシーの審査で配信できない動画が出ます。配信できる動画とできない動画が分かれる前提で設計してください。
SECTION 01 / TWO TYPES
YouTube広告には2つのタイプがある
同じYouTube広告でも、目的によって設計がまったく変わります。
目的
自社サイトやLPへ遷移させる
自社チャンネルの動画を見てもらう
主な指標
コンバージョン、CPA
視聴回数、視聴維持率、チャンネル登録
動画の設計
冒頭で課題提起、CTAで遷移を促す
最後まで見てもらう構成。遷移は求めない
キャンペーン
動画アクションキャンペーンなど
動画視聴キャンペーンなど
チャンネルとの関係
関係なく成立する
チャンネル運用と一体で設計する
※表は横にスクロールできます。
この記事で扱うのはタイプBです。
広告で呼んだ視聴者が動画を見て、よければ他の動画も見て、登録してくれる。チャンネルを育てるための広告という位置づけになります。
SECTION 02 / WHY
なぜチャンネル視聴型の記事が少ないのか
YouTube広告の解説記事を検索すると、費用相場、広告の種類、課金方式の説明が並びます。
ほとんどがタイプAの話です。理由は単純で、書いているのが広告代理店だからです。
広告代理店が書けない理由
チャンネル運用を請け負っていないため、広告で呼んだ視聴者がその後どうなったかを追えません。LPへの遷移とコンバージョンで成果を測る以上、遷移しない広告は評価の枠外になります。
制作会社が書けない理由
動画を作るところまでが範囲で、広告アカウントを持っていないことが多い。配信してみないと分からない数字を持ち合わせていません。
つまりチャンネル運用と広告運用を同じ会社でやっていないと、この話は書けません。だから記事が少ない。
ニューオーダーはチャンネル運用と広告運用の両方を手がけているため、広告を出した結果、チャンネル側で何が起きたかまで追えます。
運用代行を選ぶときの判断材料になります
この構造は、依頼先を選ぶときにそのまま使えます。
LPへの送客が目的なら、広告運用に強い会社でよい
チャンネルを育てたいなら、チャンネル運用も見ている会社でないと、広告の後が追えない
どちらも必要なら、窓口が分かれていないかを確認する
見積もりの金額を比べる前に、何を成果とする会社なのかを確認してください。コンバージョン数で報告してくる会社と、チャンネル登録や視聴維持率で報告してくる会社では、見ているものが違います。
SECTION 03 / DATA
実測|月2本の公開に、月2万円の広告
ある企業の公式YouTubeチャンネルで、24か月間にわたって動画視聴キャンペーンを配信しました。その実績をもとに、月2本公開・1本あたり1万円という分かりやすい条件に換算して示します。
前提
配信期間は2024年10月から2026年9月までの24か月。実際の配信で得られた1視聴あたりの単価とエンゲージメント率をもとに、月2本公開・1本1万円という条件に換算したモデルとして数値を示しています。単価と比率は実績値、総量はこの条件に合わせた換算値です。クライアントの事業が特定されないよう、企業名と業種は伏せています。
※表は横にスクロールできます。Google広告の動画キャンペーンおよびYouTube Studioのチャンネルアナリティクスの実績を、月2本・1本1万円の条件に換算したものです。
月2万円は、広告予算としては小さい部類です
一般にYouTube広告は月10万円から30万円が目安とされ、本格運用なら月30万円から50万円という案内が多い。月2万円はその10分の1以下です。
それでも2年で約30万回の視聴を獲得しています。1本あたり約6,400回。公開直後に自然な再生が数百回という段階のチャンネルにとって、この差は小さくありません。
チャンネル側で起きたこと
同じ期間で、チャンネル登録者は約1,500人増えました。
そして注目すべきは、広告を多く配信した動画が、チャンネルの人気動画の上位に並んでいる点です。広告をかけた2本が、そのまま視聴回数の1位と2位になっていました。
また、チャンネル全体の再生時間のうち90.5%が未登録者によるものでした。広告で呼んだ視聴者が、登録せずに動画を見ている構造が見えます。
SECTION 04 / ANALYSIS
数字をどう読むか
CPV1.5円は、どの企業でも出せる数字ではありません
一般的な相場は1視聴あたり2円から25円、スキップ可能なインストリーム広告で5円から10円とされています。約1.5円は、その下限をさらに下回ります。
理由は入札の競争環境です。同じ視聴者層を狙う広告主が少ない領域では、単価が下がります。逆に、競合が多い分野では相場どおり、あるいはそれ以上になります。
自社の領域がどちらかは、少額で配信してみれば数週間で分かります。月1万円でも、CPVの水準は見えます。
登録者の増加は、広告だけの結果ではありません
ここは正直に書きます。
同期間のチャンネル登録者は約1,500人増えましたが、そのすべてが広告経由とは言えません。通常の検索やおすすめ経由の視聴からも登録は発生します。広告とオーガニックを切り分けたデータではありません。
言えるのは、広告をかけた動画が、チャンネルの人気動画になっているという対応関係までです。因果関係を証明したものではありません。
それでも、少額で続ける意味はあります
月2万円という水準は、検証ではなく継続の金額です。
1本だけ試して判断するのではなく、新しい動画を出すたびに少額を乗せる。公開直後の初速を毎回つくるという使い方になります。
動画は公開直後の反応で、その後の表示のされ方が変わるとされています。自然な再生が積み上がるのを待つのではなく、最初の数千回を広告で確保する。育てるための燃料という位置づけです。
OPTION 01 / チャンネルごと任せる
YouTube運用代行
企画、構成台本、撮影、編集、投稿、分析改善まで。広告を組み合わせるかどうかの判断も含めて設計します。
OPTION 02 / 広告だけ相談する
インターネット広告運用
Google広告、Yahoo!広告、SNS広告、DSPを横断した運用。JICDAQ認証を取得した事業者として、透明性を重視した運用を行います。
SECTION 05 / WHY ADS
自然な再生だけで離陸させるのは、年々難しくなっている
なぜ広告予算を確保すべきなのか。前提から書きます。
YouTubeは、1日に2,000万本を超える動画がアップロードされているとしています。企業が月2本公開しても、その日に投稿された2,000万本のなかの2本です。
おすすめに載るには、公開直後に一定の反応が必要です。反応がないと表示されず、表示されないから反応もない。立ち上げ期のチャンネルは、この循環に入れません。
広告は、その循環の入口をつくる
広告で最初の数千回を確保すると、公開直後の反応をゼロから始めずに済みます。
今回のモデルでは1本あたり約6,400回の視聴を広告で獲得しています。自然な再生が数百回の段階なら、桁がひとつ変わります。
そして広告で見た人が、よければ他の動画も見ます。チャンネル登録もします。広告は再生数を買う行為ではなく、チャンネルを知ってもらう機会を買う行為だと考えると、設計が変わります。
立ち上げから3年が目安
チャンネルがある程度育つと、過去の動画が自然に再生され、おすすめからの流入も安定してきます。そうなれば広告の役割は小さくなります。逆に言えば、そこまでの期間をどう乗り切るかが課題です。今回のデータは24か月分ですが、2年を終えた時点でも、まだ伸びている途中でした。立ち上げ期として見積もるなら、3年は想定しておきたいところです。月2万円なら3年で72万円になります。
もちろん、広告がなくても伸びるチャンネルはあります。ただ、自然に伸びるのを待つ時間もコストです。3年かけて届かなかった場合、失うのは広告費ではなく、その3年です。
自社で回すか、運用代行に頼むか
月2万円という規模なら、広告の配信設定だけなら自社でも回せます。Google広告の管理画面で動画視聴キャンペーンを作り、予算と対象を設定するだけです。
運用代行に頼む価値が出るのは、別のところです。
どの動画にかけるかの判断
すべてにかけるのではなく、効く動画を見極める。チャンネル全体の数字を読める必要があります。
配信後の読み取り
視聴維持率が落ちていないか、登録につながっているか。広告の管理画面だけでは分かりません。
審査で止まったときの対応
ポリシーで配信できない場合に、何を変えれば通るのか。経験がないと時間を消耗します。
動画そのものの設計
広告で配信する前提の構成になっているか。冒頭の数秒で決まります。
つまり広告を出す作業ではなく、チャンネルと広告をつないで読む部分に手間がかかります。見積もりを比べるときは、ここが含まれているかを確認してください。
SECTION 06 / HOW TO START
始めるときの設計
01キャンペーンの種類を選ぶ
チャンネルの視聴を増やしたいなら、動画視聴キャンペーンを選びます。動画アクションキャンペーンを選ぶと、LPへの遷移とコンバージョンを最適化する設計になり、目的が変わります。
02どの動画にかけるかを決める
全部にかける必要はありません。チャンネルの看板になる動画、新作、季節性のある企画。目的に応じて1本か2本に絞るほうが、結果が読みやすくなります。
031本あたりの予算を決める
月の総額ではなく、動画1本あたりで考えると設計しやすくなります。今回の事例は1本約1万円です。まず数本分の予算で始めて、CPVの水準を確認してください。
04ターゲットを広げすぎない
動画の内容に関心がある層に絞るほど、視聴維持率が上がります。地域を限定する、関連する興味関心を指定する。広く配信すると表示回数は増えますが、途中で離脱されます。
05見る指標を決める
視聴回数だけを見ないでください。CPV、視聴維持率、チャンネル登録の推移。この3つを並べて、広告が呼んだ視聴者がチャンネルに残っているかを判断します。
SECTION 07 / PITFALLS
つまずきやすい3点
01広告ポリシーで配信できない動画が出る
何が起きるか
業種によっては、広告ポリシーの審査で配信が認められない動画があります。医薬品、金融、ギャンブル、酒類など、規制のある分野では審査が厳しくなります。チャンネルには公開できても、広告には使えない。この前提で動画を選ぶ必要があります。
どう備えるか
配信したい動画を事前に絞り込み、審査に通るかを早めに確認する。通らなかった場合の代替を用意しておく。
02視聴維持率が落ちる可能性
何が起きるか
広告で呼んだ視聴者は、自分から探して来た視聴者より離脱しやすい傾向があります。視聴維持率が下がると、その後の自然な表示に影響しうる、という見方もあります。
どう備えるか
ターゲットを絞る。関心の近い層に配信し、広く浅く届けない。配信後に視聴維持率を確認し、下がっていれば設定を見直す。
03広告が不要なケースもある
何が起きるか
すでに自然な再生が積み上がっているチャンネルや、特定のキーワードで検索上位にある動画は、広告をかけなくても見られています。そこに予算を足しても、費用対効果は上がりにくい。
どう備えるか
まず現状のアナリティクスを見る。流入経路、検索からの再生、おすすめからの再生。広告で補うべき部分がどこかを先に特定する。
QYouTube広告で、自社チャンネルの視聴回数を増やせますか。
A増やせます。動画視聴キャンペーンを使うと、LPへ遷移させるのではなく、自社チャンネルの動画を見てもらうための配信ができます。月2本公開・1本1万円という条件に換算したモデルでは、2年間で約30万回、1本あたり約6,400回の視聴を獲得しています。
Qいくらから始められますか。
A動画1本あたり1万円から設計できます。月2本公開なら月2万円、2年続けて48本・48万円という規模です。一般的なYouTube広告の目安とされる月10万円から30万円の、10分の1以下にあたります。まず数本分の予算で、自社領域のCPVの水準を確認することをおすすめします。
Q1視聴あたりの単価はどのくらいですか。
A一般には2円から25円、スキップ可能なインストリーム広告で5円から10円とされています。紹介した事例では約1.5円でした。競合入札の少ない領域では相場を下回り、競合の多い分野では相場どおりかそれ以上になります。
Q広告でチャンネル登録者は増えますか。
A紹介したモデルでは同期間に約1,500人増加しましたが、そのすべてが広告経由とは言えません。通常の検索やおすすめ経由の視聴からも登録は発生するため、広告だけの成果として切り分けたデータではありません。
QYouTube広告の運用代行に頼むべきですか。自社でもできますか。
A月2万円程度の規模なら、配信設定だけなら自社でも回せます。運用代行に頼む価値が出るのは、どの動画にかけるかの判断、配信後のチャンネル側の数字の読み取り、審査で止まったときの対応、広告を前提にした動画の設計といった部分です。見積もりを比べるときは、これらが含まれているかを確認してください。
Q運用代行を選ぶときに、何を確認すればよいですか。
A何を成果として報告する会社かを確認してください。コンバージョン数で報告する会社と、チャンネル登録や視聴維持率で報告する会社では、見ているものが違います。チャンネルを育てたい場合は、チャンネル運用も手がけている会社でないと、広告を出した後の動きを追えません。
Q広告を使わずに、自然な再生だけで伸ばせませんか。
A伸ばせないわけではありませんが、年々難しくなっています。YouTubeには1日2,000万本を超える動画が投稿されており、公開直後に一定の反応がないとおすすめに載りにくい構造があります。立ち上げ期のチャンネルは、反応がないから表示されず、表示されないから反応もないという循環に入りがちです。広告は、その最初の数千回を確保する手段として使えます。
Qいつまで広告を続けるべきですか。
A立ち上げから3年程度を一つの目安と考えています。今回紹介したデータは24か月分ですが、2年を終えた時点でもチャンネルはまだ伸びている途中でした。月2万円なら3年で72万円です。チャンネルが育つと過去の動画が自然に再生され、おすすめからの流入も安定するため、広告の役割は小さくなります。
Qどの動画に広告をかけるべきですか。
Aすべてにかける必要はありません。チャンネルの看板になる動画、新作、季節性のある企画など、1本か2本に絞るほうが結果を読みやすくなります。
Q配信できない動画はありますか。
Aあります。業種によっては広告ポリシーの審査で配信が認められない場合があり、医薬品、金融、ギャンブル、酒類など規制のある分野では審査が厳しくなります。チャンネルに公開できても広告には使えない動画が出る前提で、配信する動画を選んでください。
QLPへ送る広告と、同時にやるべきですか。
A目的が違うため、設計を分けることをおすすめします。LPへ送る広告は冒頭で課題を提起しCTAで遷移を促す構成、チャンネル視聴型は最後まで見てもらう構成です。同じ動画を両方に使うと、どちらの成果も中途半端になりがちです。
CLOSING / まとめ
離陸するまでの3年に、広告予算を置く
YouTube広告には、LPへ送るタイプと、チャンネルの視聴を増やすタイプがある。
1日2,000万本を超える投稿のなかで、自然な再生だけで離陸させるのは年々難しくなっている。
月2本の公開に1本1万円。2年で48本・48万円で、視聴は約30万回、1本あたり約6,400回だった。
CPVは約1.5円。競合入札の環境で決まるため、自社の水準は少額で配信すれば数週間で分かる。
同期間に登録者は約1,500人増えたが、広告だけの成果ではない。因果は証明していない。
運用代行を選ぶときは、金額より先に、何を成果として報告する会社かを確認する。
広告は再生数を買う行為ではなく、チャンネルを知ってもらう機会を買う行為。立ち上げから3年を目安に、予算を確保しておきたい。月2万円なら3年で72万円。
SOURCES / 出典・参考
支援先企業のGoogle広告 動画キャンペーンおよびYouTube Studio チャンネルアナリティクス(2024年10月〜2026年9月) / ニューオーダー(ニューオーダー)
YouTube広告の費用相場に関する各社の公開情報(複数)
※ 本記事に掲載した数値は、支援先企業の了解を得たうえで、事業が特定されないよう企業名と業種を伏せ、金額を丸めた概数です。特定の1チャンネルにおける実績であり、同様の成果を保証するものではありません。広告の単価や効果は、業種、競合状況、動画の内容、配信設定によって大きく異なります。
OPTION 01 / チャンネルごと任せる
YouTube運用代行
企画、構成台本、撮影、編集、投稿、分析改善まで。広告を組み合わせるかどうかの判断も含めて設計します。
OPTION 02 / 広告だけ相談する
インターネット広告運用
Google広告、Yahoo!広告、SNS広告、DSPを横断した運用。JICDAQ認証を取得した事業者として、透明性を重視した運用を行います。
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