わかさ生活【公式】YouTubeがバズった理由|企業ショート成功事例と企画の型【2026年】

YouTube

CASE STUDY / YOUTUBE SHORTS

Wakasa Seikatsu / 企業チャンネル分析

わかさ生活【公式】YouTubeが
バズった理由。

健康食品メーカーの公式が、商品説明ではなく社内コントと錯視ショートで伸び続けている。2026年8月末時点で登録者約47.9万人・投稿約320本。飲み会ガチャ約2,314万再生、錯視の円周トリック約2,725万再生。本記事は2023年の紹介記事を、現行の数字と企画の型まで更新したケーススタディです。

CONTENTS / この記事でわかること

公式チャンネルを探している方は、先にこちら。 わかさ生活【公式】(@wakasaseikatsuweb)

SECTION 01 / CHANNEL

わかさ生活【公式】YouTubeとは

株式会社わかさ生活は、京都本社の目の総合健康企業です。主力のブルーベリーサプリ「ブルーベリーアイ」、マスコット「ブルブルくん」、声優・野沢雅子さんのナレーションCMで、夏の甲子園ワイプでも名前を知る人が多い。

その公式YouTubeが異色なのは、サプリの効能説明を主役にしない点です。社員のシュールなやり取り、錯視、トリックアート、3Dの動体視力トレーニング。「健康食品メーカーの公式」と気づく前に、最後まで見てしまう動画が並びます。

ねとらぼの取材(2022年)で担当者は、広告が忌避される前提で「楽しめるコンテンツかつインパクトのある錯視を選んだ」「企業が伝えたいことより、ユーザーが見たいものを意識している」と話しています。制作は当時、専用チームではなく業務の合間に一人で3DCGと編集ソフトを使っていた、という点も企業チャンネルとしては珍しい。

FEATURE DATA / 概要

公式わかさ生活【公式】 @wakasaseikatsuweb
規模登録者 約47.9万人 / 投稿 約320本(2026年8月末)
代表作円周トリック 約2,725万 / 飲み会ガチャ 約2,314万
本業ブルーベリーサプリ「ブルーベリーアイ」/ ブルブルくん
方針冒頭で商品を出さない。楽しんだあとに「よく見ればわかさ生活」

まずは、テレビで覚えた世界観から。

ブルブルくんダンス2020オーロラ篇 / 15秒CM

テレビで覚えた世界観を、YouTubeでは「社内の温度感」と「見え方の不思議」に翻訳している。そう捉えると、このチャンネルは一気に読みやすくなります。

SECTION 02 / NUMBERS

数字で見る、わかさ生活YouTubeの現在地

本記事で取り上げる代表ショートです。数字は2026年8月末時点のYouTube表示で、変動します。

47.9万

チャンネル登録者

2026.08

2,725万

円周のトリック

錯視 / 最大

2,314万

飲み会ガチャ

2023年は1,617万

97万

無限のブルーベリーや

2026年6月公開

動画公開再生
円周のトリック2022.06約2,725万錯視
飲み会ガチャ2023.05約2,314万社内コント
会議室の鏡2022.05約1,900万9秒オチ
トリックアート2022.05約863万錯視
業務ガチャ2023.07約653万ガチャ
魔法のつくりかた2023.03約606万編集マジック
鏡のトリック2023.08約523万錯視
動体視力トレーニング2022.05約173万自社アセット
無限のブルーベリーや2026.06約97万キャラ

2023年10月時点では飲み会ガチャが「1,617万再生」と紹介されていました。約3年でさらに700万近く積み上がっており、一過性のバズで終わっていないのがこのチャンネルの強みです。錯視の円周動画は、コントを上回っています。

SECTION 03 / SIGNATURE

代表作:飲み会ガチャ(約2,314万再生)

部下が「飲み会ガチャ」を回し、狙いの「帰宅」を当てたところで、上司が矢印を「飲み会」にねじ曲げる。結局部下は飲み会へ。ただそれだけの話です。

夜はかえる / 飲み会ガチャ 約2,314万再生

上手いのは、サプリもブルーベリーも出てこないことです。日本の会社員なら一度は見た「上司と飲み」の力学を、ルーレットというゲームのルールに変換している。企業公式だと気づくのは、ハッシュタグとチャンネル名を見てから、という設計です。

タイトルも「飲み会ガチャ」ではなく「夜はかえる」。検索ワードを詰めず、ショートの世界観だけで止めています。

SECTION 04 / PATTERNS

企画の型 ①〜⑤

一本一本を「面白い動画」で終わらせず、型として抜き出すと、他社の運用に翻訳できます。
① ガチャ② 9秒オチ③ 編集マジック④ 自社アセット⑤ 錯視

① ガチャもの:業務をルーレット化する

「○○ガチャ」はシリーズです。ルーレットで当日の業務が決まり、終盤に完成物が出てくる。クオリティが予想より高く、最後に自社商品が顔を出す、という三段構え。

業務ガチャ 約653万再生

宣伝を冒頭に置かず、ゲームの報酬として商品を出すのでスキップされにくい。YouTube上では「青鬼」とのコラボ業務ガチャも1,400万再生超と表示されており、ガチャという型自体が二次利用できる資産になっています。他社が真似するなら、ルーレットの中身を「自社の現場あるある」に差し替えるのが先です。

② 9秒オチ:会議室の鏡(約1,900万再生)

会議室の鏡で遊ぶだけの、公式とは思えない9秒。タイトルも内容も変なのに、ラストのオチが予想外で、短い尺のまま満足感が残ります。

会議室の鏡で遊んでみた 約1,900万再生

ショートは「最後まで見られたか」が配分に効きます。説明を削り、オチだけ残す。会議室・鏡・社員という、どの会社にもある小道具で成立している点も、再現コストが低い理由です。

③ 編集マジック:魔法のつくりかた(約606万再生)

ぬいぐるみをコピー機に載せ、紙に写った絵に触れると実体化する。種は編集ですが、わかさ生活らしいシュールさが残ります。撮影セットはオフィスの複合機です。

魔法のつくりかた 約606万再生

予算ではなく、「日常の道具を一段階ずらす編集」が企画の本体です。

④ 自社アセット接続:動体視力トレーニング(約173万再生)

スリーシェルゲームを3Dにした動画です。レベルが上がるほど速くなり、マックスではカップが5つ。コメントでは「レベル2が一番難しい」という声が多く、視聴者参加型になっています。

動体視力トレーニング 約173万再生

目の会社なのに、商品はほとんど出さない。それでも「動体視力」「ビジョントレーニング」で本業との接点は残している。企業チャンネルがやりがちな「商品の機能を15秒で説明する」の、ちょうど逆です。

⑤ 錯視・トリック:実は一番再生されている領域

社内コントで知られるチャンネルですが、再生数の頂点は錯視です。2022年に錯視を連投したときは「どこの物理チャンネルかと思った」とねとらぼでも取り上げられました。担当者は「動画を楽しんだあとで『よく見ればわかさ生活』になってもらえれば、計画通り」と話しています。

円周のトリック(約2,725万再生)

同じ大きさの100円玉を、もう一枚の周囲に沿って回すと2回転する。直感では1回転に見えるのに、答えが2回転。数学の話を、硬貨だけで完結させています。

言語化が難しい、どこをみるかで変わる見え方 約2,725万再生

トリックアート(約863万再生)

紙に描いた立体の箱の上をミニカーが走り、絵の中に入っていく。種明かしはしない。コメント欄で考察させる余白が、再生後の滞在と返信を生んでいます。

トリックアート!? 約863万再生

鏡のトリック(約523万再生)

鏡とぬいぐるみの間に紙を挟んでも、鏡にはぬいぐるみが映る。トリック自体も面白いですが、ラストのオチが「わかさ生活らしい」と評される一本です。

鏡のトリック 約523万再生

錯視は「目」という本業と最小限で接続しつつ、ジャンルとしては科学・エンタメ寄り。タイムライン上で企業色が薄いほど、おすすめに乗りやすい、という判断が2022年から一貫しています。

SECTION 05 / NOW

2026年も止まっていない

2023年のバズを「昔の話」にしていないのが、この記事を更新する理由です。2026年も社内の温度感とブルブルくんを、ショートにし続けています。

無限のブルーベリーや(2026年6月/約97万再生)

本業モチーフのブルブルくん動画で、公開2ヶ月強で100万再生目前。商品を説明せず、キャラクター単体で成立させています。

無限のブルーベリーや 約97万

ブルルル

2026年夏の社内あるある

「私だけどうしてぇええええ」「誰もいない時の土曜出勤」「会社で褒め合う文化」「恋の予感」。オフィスを舞台にした短いコントが、2026年7〜8月も定期投稿されています。再生は数万〜7万規模で2,000万級には届きません。ただしチャンネルの人格を維持する投稿として効いています。

私だけどうしてぇええええ

誰もいない時の土曜出勤

会社で褒め合う文化

恋の予感

バズった型を守りながら反復しつつ、キャラと社内ネタで「今も生きているチャンネル」に見せる。企業アカウントが陥りやすい「当たった1本のあとに商品動画へ戻る」をやっていない、というのが2026年時点の評価ポイントです。

SECTION 06 / TV ASSET

テレビCM資産の使い方(2026年甲子園)

わかさ生活はABCテレビなど夏の甲子園中継のワイプCMでも知られます。2026年は社員制作のCMが当初3本予定から6本に増え、公式チャンネルでまとめ公開されています。

わかさ生活 2026年夏の甲子園CM 6本まとめ【公式】

ショートの世界観と、テレビで覚えたブルブルくんを同じチャンネルに同居させているので、甲子園シーズンにブランド検索した人を「公式の続き」として受け止められます。

ブルブルくん にらめっこ篇(ひょうたん+アニマル)

SECTION 07 / WHY

なぜバズるのか:外している3つの前提

ここまでの動画に共通する判断を、運用の言葉に落とします。

REASON 01

冒頭で社名も商品も言わない

おすすめに乗った視聴者は、その会社のファンではありません。最初の1秒でロゴとキャッチコピーを出すと、そこで離脱します。わかさ生活はオチのあとにチャンネル名が残る設計です。

REASON 02

「伝えたいこと」より「見たいもの」

錯視、上司、ガチャ、鏡。どれも検索されやすい興味です。担当者が「制作より分析と調査が大変」と述べている通り、企画の起点は商品ではなく視聴者側にあります。

REASON 03

当たった型を、商品動画に回収しない

2026年も社内コントとブルブルくんを打ち続けています。バズを集客装置にしたあと中身をカタログに戻すと、おすすめは切れます。人格を維持したまま、本業はハッシュタグと終盤の小道具に残す。

SECTION 08 / PLAYBOOK

他社が再現するポイントと、やってはいけないこと

「シュールな社内動画を撮れば伸びる」は、半分正しくて半分危険です。わかさ生活が成立している条件を分けて考える必要があります。

DO / 移植できる

やる側

  • 先に型を決める。 ガチャ、9秒オチ、錯視、参加型ミニゲーム。撮影の前に「何秒で何が起きるか」を固定する。
  • 小道具はオフィスにあるもので足りる。 鏡、コピー機、100円玉、ルーレット。
  • 本業との接点は1箇所だけ残す。 目の会社なら動体視力。全部を1本に詰め込まない。
  • シリーズ化できるルールにする。 「○○ガチャ」は中身を入れ替えるだけで次の企画になる。
  • 分析を制作より厚くする。 最後まで見られたか、コメントで何が言語化されているかを返す。

DONT / 表面だけ真似しない

やらない側

  • 社員を無理に「芸人化」させる。笑いはキャラ設定より状況のねじれから来ている。
  • 1本目から商品の機能説明に戻す。おすすめは「次も同じ系統」を期待して配分する。
  • バズった企業の真似を、自社の業態と無関係なネタでやる。ガチャの中身は現場に翻訳する。
  • 「企業らしくなさ」だけを目標にする。残るのは、転送したくなる短さです。

企業ショートの他社事例やKPIの置き方は、企業のYouTubeショート活用|成功事例と運用・KPI設計でも整理しています。

FAQ / よくある質問

公式チャンネルと代表作

Q. わかさ生活の公式YouTubeはどれですか?

A. わかさ生活【公式】(@wakasaseikatsuweb)です。2026年8月末時点で登録者約47.9万人、投稿約320本。

Q. 飲み会ガチャの動画はどれですか?

A. タイトルは「夜はかえる#わかさ生活 #wakasa」。部下が帰宅を当てたガチャを、上司が飲み会に書き換えるショートで、約2,314万再生。

Q. 企業チャンネルなのに、なぜ商品が出てこないのですか?

A. 広告を避ける視聴者に、先に楽しんでもらうためです。担当者は「よく見ればわかさ生活、になれば計画通り」と話しています。本業はハッシュタグ、キャラクター、終盤の小道具で回収します。

CLOSING / まとめ

真似できない部分と、真似できる部分

わかさ生活【公式】は、健康食品メーカーが「公式らしくないショート」で登録47.9万人規模まで伸ばした事例です。2023年の飲み会ガチャは2026年も再生が積み上がり、錯視の円周動画はそれを超える約2,725万再生。2026年も社内コントとブルブルくんを止めず、甲子園CMと同じチャンネルで同居させています。

完全なコピーはできません。テレビCMで名前を知られていること、ブルブルくんという強いキャラ、社内の温度感を映像にしてよい文化は、会社ごとに差が出ます。一方で、冒頭に商品を置かない、型をシリーズ化する、本業は1点だけ残す、当たったあとも人格を変えないは、業種を問わず移植できます。

まじめな大企業が「絶対に真似できない」わけではありません。真似してはいけないのは、表面のシュールさだけです。設計として抜き出せば、企業YouTubeの教科書になるチャンネルです。

NEW ORDER / YOUTUBE

企画の型から、運用まで。

一本のバズより、型が残るチャンネルをつくる。ニューオーダーは、MCキャスティング付き・YouTube広告一体型の運用代行を提供しています。「どこから手をつければいいかわからない」段階でも、YouTube専門チームが課題に合わせて提案します。

OPTION 01 / 任せる

YouTube運用代行

企画・撮影・編集・分析まで。ショートの型づくりから継続運用まで一気通貫。

運用代行を詳しく見る

OPTION 02 / 相談する

無料相談

課題が言語化できていなくても構いません。相談だけでも受けています。

相談する

SOURCES / 出典

確認資料

わかさ生活【公式】YouTubeyoutube.com
ねとらぼ|錯視動画の連投を取材(2022)nlab.itmedia.co.jp
わかさ生活 公式コーポレートcompany.wakasa.jp
ニューオーダー YouTube運用代行neworder.co.jp

再生数・登録者数は2026年8月末時点のYouTube表示。変動します。会議室の鏡はハッシュタグ上の約1,900万を採用。

青山 直樹

メディアを32年、内側から見続けてきました。1994年電通入社、テレビ局担当6年、アジアのメディアビジネス4年。
2004年起業、ゴルフメディアを8年、ソーシャル専業13年。
今はAI時代のSNSを考え、書き、企業に教えています。
㍿ニューオーダー代表

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