✅ この記事を読むとわかること
- なぜDM位置情報は“投稿より危険”なのか
- 実際に起こった「生活パターン特定」事例
- 安心して使うための明確なルール
- 企業アカウントが“嫌がられず”に位置情報を促す方法
- DMが“ファン同士の会話が生まれる場”になる設計
なぜ、DM位置情報が問題になるのか|まずは現実を知る
結論から先に言うと、
DM内の位置情報は「信頼がある相手とだけ共有するもの」である
ということです。
理由はシンプル:
DMは「履歴に残る」から
投稿は24時間で消せる。
ストーリーは流れていく。
でも、
DMは残る。永遠に残る。
- 付き合っていた相手
- 仲が良かった友人
- ビジネスで繋がった人
関係が変わったあとも、DMの中には“あなたの日常の断片”が保存されたまま。
これが危険の本質です。
【DMタブにある地図を開くと表示されます】

実際に起きた「DM位置情報トラブル」 4つのケース
ここでは、実際に相談・SNS上で共有されている現実的なトラブルを紹介します。
① 家バレ:自宅エリアを特定される
- よく行く駅前カフェ
- 夜に散歩している公園
- 休日に寄るスーパー
これらを 「DMで何度も送っていた」 ことが原因。
→ 相手は地図上の距離感から最寄駅 → 住宅地 → 徒歩圏を逆算。
→ 生活圏が特定され、待ち伏せが発生。
生活圏=人生のベース
これが侵されることは、精神的に非常に負荷が大きいです。
② タイムラインバレ:「いつ家にいる・いない」がわかる
位置情報カードには 送信時間が記録 されます。
- 平日は夜20:30ごろ帰宅
- 土日は昼前に出かける
- 週に3回同じジムへ行く
→ 行動パターンが丸裸になります。
ストーカーは、あなたの位置ではなく、
「あなたのいない時間」 を狙います。
③ 関係が悪化した時に“弱み”になる
DMは「人間関係の健康時」に生まれた情報です。
しかし:
- 友達 → 離別
- 恋人 → 別れ
- 同僚 → 退職後絶縁
- 通っていた店 → 不満による離脱
人間関係は変化します。
過去に共有した位置情報は、未来のあなたを守りません。
④ スクショ → 転送 → 共有は1秒
Instagramの仕様上:
- DMメッセージ
- 地図カード
- 会話ログ
は 一瞬で第三者へ転送できます。
「この人、この時間にここいたらしいよ」
という流れは 止められません。
では、どうすればいい? → “共有するタイミング” を変えるだけでいい
危険を避けるために必要なのは
「やめること」ではなく「順番を変えること」 です。
| 行動 | 安全度 | 理由 |
|---|---|---|
| 今ここにいる!を共有 | ❌ 最も危険 | 自分の無防備を公開する |
| 行っている最中に共有 | △ やや危険 | 追跡される可能性がある |
| 行った“あと”に共有 | ◎ 安全 | 過去のログは攻撃性が低い |
| “これから行きたい場所”を共有 | ◎ ベスト | 未来はコントロールできる |
結論:
DM位置情報は「行った場所」ではなく「行きたい場所」で使う。
これだけで 危険はほぼゼロになります。
個人ユーザー向け「安全にDM位置情報を使う3ルール」
- 自宅・職場・学校の周辺は絶対に送らない
- リアルタイムでは送らず、“あと”か“これから”でシェア
- 関係が浅い相手にはそもそも送らない
この3つは、命を守るための最低ラインです。
では、企業はどう活用すべきか?|“押しつけず、誘発する”
ユーザーは 「シェアしなきゃ」 では動きません。
シェアしたくなるのは
“その場所に行きたい” と思った瞬間です。
つまり企業が作るべきは:
「この場所、DMで送りたいな」と思われる投稿
DMで共有される“行きたい場所投稿”の構造
① 場所そのものを写すのではなく「体験」を写す
→ 例:席から見える景色 / 光 / 音 / 温度
② キャプションに“過ごせる時間”を書く
→ 例:落ち着いて話したい日に。
③ CTAは「DMに送っておいて」ではなく「保存しておけるように」
→ 保存=後日候補になる
実際に使えるキャプションテンプレ(シェア起きやすい)
静かに話したいときに、ちょうどいい場所。
光がやわらかくて、声を落ち着けて話せる空間です。
気になったら、ひとまず「保存」しておくと便利です。
「このあとどこ行く?」と迷ったときに使える場所。
駅から近くて、混みすぎず、居心地がいい。
友だちにDMで「ここ、どう?」って送るとちょうどいいやつ。
まとめ|DM位置情報は「危険」でも「悪」でもない
危険なのは “無意識に使うこと”。
安全なのは “選んで使うこと”。
そしてInstagramは今、
“人と会うきっかけを作るSNS” へ進化しています。
だからこそ、
位置情報は正しく使って、DMで交流を楽しもう。
それが、
ただフォローし合うだけではなく、
「関係性が動き出すSNSの使い方」です。
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