塾のインスタ運用|投稿ネタ12選と、近所の保護者に届かせる方法【2026年版】

Instagram

受験生の女子生徒

JUKU × INSTAGRAM / 塾・予備校の集客

保護者が塾を知るのは、
チラシでもブログでもない。

学習塾向けの調査によると、保護者が今通っている塾を知ったきっかけの1位は「知人・友人の口コミ」、3位が「ネットの口コミ」でした。塾から発信するブログやメルマガは、数%です。

一方で塾側が集客に力を入れているのは、チラシとブログ。保護者が見ている場所と、塾がお金と時間をかけている場所が、ずれているという訳です。

Instagramは、この「ネットの口コミ」と「教室を見かけた」を、デジタルで再現できる数少ない手段です。この記事では、塾・予備校のインスタ運用を集客の実務として整理しました。投稿ネタ12本と、生徒の顔出しルールまで置いてあります。

塾・予備校投稿ネタ12地域ハッシュタグ顔出しルール体験授業への導線

SECTION 01 / DATA

データで見る|保護者は塾をどう知るか

まず、事実から入ります。

学習塾向け業務支援サービスを提供する株式会社POPERが、塾に通う小中学生の保護者300人と全国の学習塾70教室に行った調査があります。調査結果はこちら

保護者が塾を知ったきっかけ

1位知人・友人の口コミ47.0%
2位教室を見かけた30.7%
3位ネットの口コミ28.3%
雑誌・新聞の広告5.7%
ブログ4.0%
メルマガ2.7%

口コミが1位と3位。そして2位が「教室を見かけた」です。

対して、塾から発信するブログは4.0%、メルマガは2.7%。ほとんど届いていない訳だ。

ところが同じ調査で、塾が集客に力を入れている施策の1位はチラシの作成・配布(62.9%)。ブログの更新も上位に入っています。

ここがズレている

保護者が塾を知るのは「口コミ」と「教室を見かけた」。
塾がお金と時間をかけているのは「チラシ」と「ブログ」。
この差が、そのまま集客の伸びしろです。

では、Instagramは何の代わりになるのか。

「ネットの口コミ」と「教室を見かけた」の、デジタル版です。

通塾している生徒や保護者が投稿をシェアすれば、それは口コミそのもの。教室の様子が地域のタイムラインに流れれば、通りがかりに看板を見たのと同じ効果になります。塾のインスタは、この2つを担う道具だと考えると設計しやすくなります。

SECTION 02 / TARGET

誰に向けて発信するか|生徒と保護者は別物

塾のインスタで最初につまずくのが、ここです。

生徒と保護者では、見ている場所も、刺さる言葉も違います。ひとつのアカウントで両方に話しかけようとすると、どちらにも届きません。

生徒(中高生)

リール中心。教室の空気、講師のキャラ、先輩の合格体験。「ここなら通えそう」と思わせる。友達に共有されて初めて広がる。

保護者(30〜50代)

フィード投稿とプロフィール。料金の目安、教室の場所、講師の人柄、安全面。「ここなら任せられる」と思わせる。判断材料が要る。

アカウントを分ける必要はありません。分けると更新が二倍になって、まず続かない。

ひとつのアカウントの中で、投稿の形式ごとに役割を分けるのが現実的です。リールは生徒向け、フィードは保護者向け。この使い分けだけで、投稿の迷いはかなり減ります。

SECTION 03 / IDEAS

そのまま使える投稿ネタ12

「何を投稿すればいいか分からない」。塾の担当者から一番多く聞く声です。

ネタは教室の中に転がっています。以下の12本を月初にカレンダーへ置いてしまえば、その月は迷いません。

01講師紹介保護者

出身校、担当科目、受験生時代の失敗談まで。人柄が伝わると問い合わせが増えます。

02教室の中を1周両方

自習室、机の広さ、明るさ。「通う場所」を見せる。リールで30秒。

03今日の自習室保護者

静かに机が並んでいるだけの写真で十分。日常が信頼になります。

041分授業生徒

英文法の一項目、数学の一問。講師が黒板の前で解説する短尺。

05入試情報の要点保護者

出願日程、変更点、内申の扱い。地域の高校・大学に絞るほど価値が出ます。

06合格体験談両方

本人の許可を取った上で。「どこから、どう伸びたか」を具体的に。

07在籍生の1日生徒

学校が終わってから帰宅までのタイムライン。通塾のイメージが湧きます。

08よくある質問への回答保護者

料金、振替、送迎、部活との両立。問い合わせで実際に聞かれた質問から。

09季節講習の告知両方

夏期・冬期・直前。締切と残席を添えて、投稿を保存させる。

10勉強法の小ネタ生徒

暗記の順番、ノートの取り方、模試の復習手順。保存が伸びる型です。

11教室の行事両方

激励会、自習室開放、模試当日の朝。生徒が写る回はシェアされやすい。

12教室長のひとこと保護者

受験期の心構えでも、雑談でも。継続すると人格が伝わります。

週2本で十分です

毎日投稿しようとすると、まず止まります。週2本、月8本。うち1本をリールにする。これを1年続けたアカウントは、毎日投稿して3か月で止まったアカウントより、はるかに強い。

SECTION 04 / LOCAL

近所に届かせる|ハッシュタグと地域設計

先ほどの調査で、保護者が塾を選ぶ基準の1位は「自宅・学校から近い」(49.7%)でした。

つまり塾のインスタは、拡散させる必要がない。半径2キロに届けばいい。全国の何万人に見られても、通えない人ばかりでは意味がない訳です。

01ハッシュタグは「地域名+属性」で組む「#塾」のような大きなタグは競合が多く、埋もれます。「#○○市 塾」「#○○駅 自習室」「#○○中学校」「#○○高校 受験」。生徒と保護者が実際に検索する語で組み立てます。
02位置情報は毎回入れる教室の位置情報を付けるだけで、その地域を見ている人に届く確率が上がります。手間はゼロ。やらない理由がありません。
03学校名・地名をキャプションの前半にキャプションは冒頭2行しか表示されません。地域が伝わる語は、必ず前半に置く。
04生徒・保護者に共同投稿を頼む合格報告や講習の告知は、許可を得た上で共同投稿にすると、相手のフォロワーにも表示されます。これが「ネットの口コミ」の再現です。

ハッシュタグの数や選び方をさらに詰めたい場合は、インスタのハッシュタグをAIで自動生成する方法|キャプション作成も解説も参考になります。

SECTION 05 / RULES

顔出しと合格実績|先に決める4つのルール

ここが、塾のインスタで一番の分かれ道です。

生徒は未成年です。投稿を始めてから考えるのでは遅い。運用開始前に、4つだけ決めておきます。

生徒の顔出しは、書面で同意を取る

口頭の「いいですよ」は、後で必ず揉めます。入塾時の書類に、SNS掲載の同意欄を作る。学年が変わるたびに更新する。同意していない生徒が写り込んだ写真は、公開前に必ず確認する。

退塾・卒業後の扱いを決めておく

「卒業から1年で削除」「本人の申し出があれば即削除」。この一文を同意書に入れておくだけで、後の対応が楽になります。

合格実績は、数字の定義を書く

「合格者数」なのか「合格した講座の延べ数」なのか。誤解を招く表示は、業界全体の信用に関わります。母数と期間を必ず添える。

個人が特定できる情報を入れない

制服、通学路、部活の大会名、下の名前。組み合わせると個人が特定できます。撮影時は背景も見る。

面倒に見えますが、この4つを決めておくと、現場の講師が迷わず撮影できるようになります。ルールは、止めるためではなく、動かすために作るという訳です。

SECTION 06 / FUNNEL

入塾までの導線|プロフィールから体験授業へ

投稿が見られても、入塾に繋がらなければ意味がありません。保護者がたどる道を、5段階で設計します。

FUNNEL / 保護者がたどる5段階

01見つけるハッシュタグ・位置情報・共同投稿地域の投稿に混ざる
02確かめるプロフィール文と固定投稿何の塾か、どこにあるかを3秒で
03調べるハイライト(料金/講師/合格実績/よくある質問)保護者はここを読み込む
04連絡するプロフィールのリンク → 体験授業フォームDMではなくフォームへ落とす
05来る体験授業・教室見学ここから先は現場の勝負

詰まりやすいのは、03のハイライトと04のリンクです。

保護者は「料金」を必ず探します。見つからないと、そこで離脱する。金額を出せない場合でも、「体験授業は無料」「詳細は面談で」と書いてあるだけで離脱が減ります。

そして問い合わせは、DMではなくフォームで受ける。DMは担当者しか見られず、対応が属人的になります。フォームなら教室で共有できて、返信漏れが起きません。

INSTAGRAM ACCOUNT MANAGEMENT

撮る人がいない、続かない、を仕組みで解く。

投稿ネタも導線も分かっている。でも、現場に撮る時間がない。塾のインスタが止まる理由は、たいていここです。ニューオーダーでは、アカウント設計から撮影・投稿・分析までを代行し、教室が続けられる形に落とし込みます。

Instagram運用代行の内容を見る

業種ごとの設計から、撮影、投稿、レポートまで。教室単位・複数校舎の運用にも対応しています。

運用体制や進め方について、相談だけでも承ります。

SECTION 07 / OPERATION

続ける仕組み|週2本を回す運用体制

最後に、一番大事な話をします。

塾のインスタが失敗する理由は、ネタ切れではありません。担当者が忙しくなって、止まるです。

撮る人と、出す人を分ける

講師は授業の合間に写真を撮るだけ。編集と投稿は別の人がやる。1人に全部背負わせると、その人が異動した瞬間に止まります。

撮影は「ついで」に限る

撮影のためだけの時間は取らない。授業前、自習室の見回り、行事のとき。日常の動線の中でしか、撮影は続きません。

月初に12本決めてしまう

投稿する日に何を出すか考えるから止まる。月初に投稿カレンダーを埋めて、あとは撮って出すだけの状態にしておく。

見る数字は3つだけ

フォロワー数は追わなくていい。保存数、プロフィールへのアクセス数、リンクのタップ数。この3つが入塾に近い数字です。

撮影素材が溜まってきたら、写真の選定やキャプション作成に生成AIを使う手もあります。詳しくは撮影した写真からInstagram投稿を生成AIで作る方法をご覧ください。

ここまでの工程を生成AIで短縮できると、「撮る人がいない」問題はかなり軽くなります。教室長ひとりでも、週2本は回せるようになります。

CASE / 大手3校を比べる

大手予備校3校のアカウントを、並べて見る

駿台、東進、河合塾。大学受験の大手3校は、いずれも公式アカウントを運用しています。

並べてみると、3校とも設計思想が違うことがはっきり出ます。数字と、プロフィール文から読み取れます。

駿台予備学校【公式】厳選型

@sundai_yobi

フォロワー約5,900
投稿数134
フォロー0

アカウントの方針3校で投稿数が最も少ない。入試情報と、日々の学習に使えるお役立ち情報に絞っています。プロフィールには「DMは意見として頂戴するが、問い合わせ対応は行わない」と明記。

塾が真似できる点運用の線引きを、最初にプロフィールで宣言している点。人員が限られる教室ほど、ここを真似る価値があります。「やらないこと」を書いておくと、現場が疲弊しません。

駿台予備学校【公式】のリール投稿

東進ハイスクール・東進衛星予備校実績型

@toshin_official

フォロワー約6,600
投稿数580
フォロー12

アカウントの方針3校で最もフォロワーが多い。プロフィールの冒頭から合格実績の数字が並びます。東大現役合格者数、共通テストの得点上昇幅。数字で語り切るアカウントです。

塾が真似できる点数字をプロフィールの一等地に置いている点。合格実績を持っている塾なら、投稿の中ではなくプロフィールに書く。保護者が最初に見る場所だからです。

東進ハイスクール・東進衛星予備校のリール投稿

【公式】河合塾情報提供型

@kawaijuku_official

フォロワー約5,000
投稿数823
フォロー10

アカウントの方針3校で投稿数が最も多い。最新の大学入試情報、進学イベント、勉強に関するまめ知識を、高い頻度で出し続けています。

塾が真似できる点ネタが枯れない型を選んでいる点。入試情報と勉強法は、毎年・毎月更新される題材です。第3章の投稿ネタ12でいえば、05と10を軸に据えた運用と言えます。

【公式】河合塾のフィード投稿

3校とも、フォロワーは5,000〜6,600人です

全国区の大手予備校でも、この規模。これは第4章で書いた「拡散させる必要がない」の裏づけでもあります。地域の塾が10万フォロワーを目指す必要はありません。半径2キロの保護者と生徒に届いていれば、それで十分に機能します。

もう2つ、生徒本人に振り切った例も挙げておきます。武田塾はリールで合格体験記や卒業後の進路を発信し、佐鳴予備校は話題の楽曲の替え歌CMをリールで展開しました。塾に通うかを最終的に決めるのは生徒本人。保護者に説明する情報は、プロフィールとハイライトに置いておけばいい訳です。

FAQ / よくある質問

よくある質問

Qフォロワーが増えません。どうすればいいですか。
A塾のインスタは、フォロワー数を増やす場所ではありません。半径2キロの保護者と生徒に届けば十分です。地域名を含むハッシュタグ、位置情報、共同投稿。この3つを毎回やっているか確認してください。
Q毎日投稿しないと意味がないですか。
A週2本で構いません。毎日投稿して3か月で止まるより、週2本を1年続けたアカウントの方が強い。続く量に設定するのが先です。
Q生徒の顔を出さずに運用できますか。
Aできます。教室の様子、自習室、講師、板書、手元だけを写した勉強風景。顔なしでも十分に伝わります。むしろ、顔出しの同意管理に不安がある間は、顔なしで始めた方が安全です。
Q校舎ごとにアカウントを作るべきですか。
A運用できる人が校舎にいるなら、分けた方が地域性が出て効果的です。いない場合は本部の1アカウントにまとめ、投稿ごとに位置情報で校舎を出し分けてください。更新が止まったアカウントが並ぶのが、一番よくない状態です。

CLOSING / まとめ

教室の日常が、そのまま口コミになる

保護者が塾を知るのは、口コミと、教室を見かけたとき。

この2つは、これまで塾側からは手が出せない領域でした。チラシを撒くか、ブログを書くか。どちらも効果が薄いことは、データが示している通りです。

Instagramは、その2つに手を伸ばせる数少ない道具です。自習室の写真1枚が、地域の口コミになる

週2本。撮る人と出す人を分ける。月初に12本決める。
まずは、ここから始めてみてください。

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FOR JUKU & PREP SCHOOLS

任せるか、自分たちで回せるようにするか。

教室の魅力は、もう教室の中にあります。足りないのは、それを地域に届ける設計と、続ける仕組みだけ。進め方は2つあります。

OPTION 01 / 任せる

Instagram運用代行

アカウント設計から撮影、投稿、レポートまでを代行します。教室単位・複数校舎の運用にも対応。まず結果を出したい場合はこちらです。

OPTION 02 / 自分たちで回す

AI×SNS研修

生成AIを使って、投稿の企画から制作までを教室スタッフで回せるようにします。属人化させず、自社の運用マニュアルが手元に残ります。

出典:株式会社POPER「保護者と学習塾の意識調査」(2022年)。記事内の数値は同調査によります。

青山 直樹

メディアを32年、内側から見続けてきました。1994年電通入社、テレビ局担当6年、アジアのメディアビジネス4年。
2004年起業、ゴルフメディアを8年、ソーシャル専業13年。
今はAI時代のSNSを考え、書き、企業に教えています。
東大経済|㍿ニューオーダー代表

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