LINE OFFICIAL ACCOUNT / 実機確認レポート
LINE VOOM終了と、新しい投稿機能
無料の発信は、なくならない。
なくなるのは「友だち以外に届く場所」だった。
2026年9月30日にLINE VOOMが終わります。代わりに用意された「投稿」機能を、認証済のLINE公式アカウントで実際に使って確かめました。
この記事で扱う問い
LINE VOOMは、LINE公式アカウントから追加料金なしで投稿できる発信の場でした。
そのVOOMが2026年9月30日に終わります。では企業が無料で使える発信手段はなくなり、有料のメッセージ配信だけが残るのか。
結論から言えば、そうはなりません。ただしVOOMで失われるものは確かにあり、それは料金の問題ではありません。
この記事では公式発表を整理したうえで、ニューオーダーのLINE公式アカウント(認証済)で新しい「投稿」機能を実際に使い、どこに表示されるのかを確認した結果をお伝えします。
先に結論
有料のメッセージ配信だけにはなりません。無料プランでも月200通の配信ができ、あいさつメッセージや応答メッセージなど通数にカウントされない機能もあります。
VOOMの代わりに、「投稿」機能が2026年9月16日から順次提供されています。無料のコミュニケーションプランのアカウントでも作成・公開できました。
失われるのは友だち以外への到達です。VOOMは友だちでない人にも見られましたが、新しい投稿機能のホームタブ表示は保証されていません。
新しい投稿がビジネスプロフィールに載るのは10月21日のリニューアル以降。VOOM終了からの約3週間、プロフィールに投稿を見せる場所がありません。
VOOMの過去投稿は新しい投稿機能に引き継げません。投稿データはパソコンからのみダウンロードできるとされています。
SECTION 01 / SCHEDULE
何が、いつ終わるのか
まず、公式に発表されている日程を時系列で並べます。
2026.07.15
LINE VOOMの提供終了を発表
LINEヤフーが、LINE VOOMを9月30日で終了すると告知しました。
2026.09.16
新しい「投稿」機能の提供開始
認証済アカウントから順次提供。同日、メッセージ配信時にVOOMへ同時投稿するチェックボックスが廃止されました。
2026.09.30
LINE VOOMの提供終了
11時ごろに終了しました。終了後は、新規投稿、他の人の投稿の閲覧、自身の投稿データの閲覧や復元ができません。ストーリー、バースデーカード、フォローとフォロワーの機能も終了しています。
2026.10.01
追加メッセージ料金の改定
スタンダードプランの追加メッセージ料金が改定されました。20万通までは1通3円、20万通を超えた分は1通2.5円(いずれも税別)。従来の多段階制が廃止されたため、月5万通を超えて配信している場合は負担が増えます。
2026.10.21
ビジネスプロフィールのリニューアル
順次反映。これ以降、新しい投稿がビジネスプロフィールに表示できるようになる予定です。旧来の「最近の投稿」パーツは廃止されます。
終了するのはLINE VOOMであって、LINE公式アカウントそのものではありません。メッセージ配信、チャット、リッチメニューなどは、これまでどおり使えます。
SECTION 02 / FREE OR PAID
無料の発信はなくなるのか
なくなりません。理由は2つあります。
1. 代わりの投稿機能がある
LINEヤフーは、テキスト・画像・動画を自由に組み合わせてコンテンツを作成できる「投稿」機能の提供を始めています。VOOMでの投稿と同じように、複数のフォーマットを使った視覚的な発信ができる、と説明されています。
今回の検証では、無料のコミュニケーションプランのアカウントで、この投稿機能を作成・公開できました。なお公式発表では、投稿機能の料金についての記載は見当たりませんでした。
2. メッセージ配信にも無料の範囲がある
LINE公式アカウントの料金プランは3つです。
スタンダード
15,000円
月30,000通
従量課金で可能
※表は横にスクロールできます。通数は「配信回数×配信した友だちの数」で数えます。スタンダードプランの追加メッセージ料金は2026年10月1日に改定されます。
さらに、配信通数にカウントされない機能があります。
あいさつメッセージ
友だち追加された直後に自動で届くメッセージ。
応答メッセージ
ユーザーの問い合わせに自動で返すメッセージ。
1対1のチャット
個別のやり取り。友だちからの連絡に返信する形。
リッチメニュー・クーポン・ショップカード
トーク画面の常設メニューや特典。無料プランでも使えます。
つまり、「無料の発信手段がなくなり、有料配信しか残らない」という構図ではありません。
SECTION 03 / WHAT WE LOSE
本当に失うのは「友だち以外への到達」
ここが、この記事の要点です。
VOOMの公式マニュアルには、友だちになっていないユーザーも見られるため、さらなる認知拡大が期待できると書かれていました。
メッセージ配信は、友だちになった人にしか届きません。VOOMは、まだ友だちでない人に見つけてもらえる、LINEの中の無料の認知の場でした。
LINE VOOM
新しい投稿機能
メッセージ配信
届く相手
友だち以外も含む
友だち以外にも届く(表示は保証されない)
友だちのみ
料金
追加料金なし
公式発表に記載なし
月200通まで無料、以降は有料プラン
※表は横にスクロールできます。
新しい投稿機能は、LINEアプリの「ホーム」タブに表示されます。ただし、投稿すると必ず表示されるわけではなく、LINEヤフーの基準に従って表示されると明記されています。
ホームタブに、実際に何が流れているか
2026年10月2日、実際にホームタブを開いて確認しました。流れていたのは次の4種類です。
LINE NEWSの記事。YouTubeの動画。広告。そして、友だちになっていないアカウントの投稿。
企業の投稿には「友だち追加」のボタンが付いていました。つまりフォローしていない相手にも届いています。VOOMが終わっても、友だち以外への到達そのものが消えたわけではありません。
一方で、友だちになっているアカウントの投稿は確認できませんでした。ただし投稿機能が全アカウントに開放されるのは10月21日です。それまでは使えるアカウントが限られるため、単に流すものが少ないだけの可能性もあります。
競合は、他社の投稿ではありません
ホームタブは2026年3月にリニューアルされ、上部に友だちリストや通知、下部の「コンテンツエリア」にLINE NEWSの記事やLINE公式アカウントの投稿などが並ぶ構成になっています。
実際に見ると、そのとおりでした。企業の投稿は、ニュース記事と動画と広告と、同じ列に並んでいます。
同業他社のアカウントと競っているのではありません。その日のニュースや、おすすめの動画と、表示順を争っています。
そして、検索ができません
VOOMには検索機能がありました。過去の投稿が、後から検索で見つかる構造です。
ホームタブにはそれがありません。流れてくるのを待つしかない。投稿は積み上がらず、1本ずつ流れて消えていきます。
これは運用の設計に関わります。過去の投稿が掘り起こされないなら、1本ごとに完結させる必要があります。シリーズものや、前回を前提にした投稿は成立しにくくなります。
投稿の見え方
ホームタブでは、本文は2行程度で切れ、「もっと見る」で展開する形でした。画像や動画は大きく表示され、「きになる」のリアクションが付きます。画像と、本文の最初の1行で止まってもらえるか。ここで決まります。
整理すると
問題は無料か有料かではありません。まだ友だちでない人に見つけてもらう場所が、確実なものからアルゴリズム次第のものに変わったということです。
SECTION 04 / FIELD TEST
新しい投稿機能を実際に使ってみた
ニューオーダーのLINE公式アカウントで、新しい投稿機能を実際に試しました。
検証に使ったアカウント
認証ステータス:認証済
料金プラン:コミュニケーションプラン(無料)
作成・確認環境:Web版管理画面、iPhoneのLINEアプリ
FIELD LOG / 2026.09.22
09:17Web版管理画面から投稿を作成・公開ステータスは「公開中」。投稿詳細の画面には、インプレッション・リアクションの数値欄と「AI生成コンテンツ」の設定項目がありました。
09:22公開から5分時点の数値インプレッション0、リアクション0。プレビューには「フィード」と「ディスカバー」の2つのタブが表示されていました。
09:23iPhoneのLINEアプリでアカウントページを確認投稿数は0、「まだ投稿されたコンテンツはありません」と表示。ただしこの画面はVOOMのアカウントページで、新しい投稿機能の表示先ではありません。
同日ビジネスプロフィールのプレビューを確認「最近の投稿」欄は見本画像のみで、今回の投稿は表示されませんでした。この欄は旧仕様のパーツで、10月21日のリニューアルで廃止されます。
10.02公開から10日後、インプレッションは731リアクションは0のまま。投稿は確かに誰かの画面に表示されています。ただし、どこに表示されたのかを投稿者側から確認する手段はありません。
10.02ホームタブを開いて、流れているものを確認LINE NEWSの記事、YouTubeの動画、広告、そして友だちでないアカウントの投稿。企業の投稿には「友だち追加」のボタンが付いていました。友だちになっているアカウントの投稿は確認できませんでした。
※2026年9月22日に公開した投稿を、同年10月2日まで記録したものです。
わかったこと
投稿は表示されています。ただ、どこに出ているのかは最後まで分かりませんでした。
10日間で731回。リアクションは0でした。ビジネスプロフィールは10月21日まで表示されない仕様なので、この731回はホームタブ経由と考えられます。ただし投稿した側からは、自分の投稿が誰かの画面に出ているかを、インプレッションの数字でしか確かめられない状態です。
VOOMのときは、アカウントページを開けば自分の投稿が並んでいるのを確認できました。新しい仕組みでは、その確認手段が当面ありません。
プレビューには2種類あります
管理画面の投稿詳細には、「フィード」と「ディスカバー」の2つのプレビューが用意されています。同じ投稿でも、見え方がまったく違います。
フィードは、画像とタイトルと投稿時刻が並ぶカード型。ディスカバーは、画像の下に本文が最後まで展開された形でした。
つまり1つの投稿が、2通りの読まれ方をします。フィードならタイトルの最初の数文字で決まり、ディスカバーなら冒頭の数段落で離脱するかが決まる。どちらでも成立する書き方が要ります。
ただし、どちらに出ているかは分かりません
管理画面には「ユーザーに表示される実際の投稿とは異なる場合があります」と注記されています。投稿のインプレッションに、面ごとの内訳はありません。2つのプレビューが実際の配信面にそのまま対応しているかも、確認できていません。
「AI生成コンテンツ」の設定項目がある
投稿詳細の画面には、「AI生成コンテンツ」をオン・オフする設定がありました。生成AIで作った画像や動画を使う投稿では、ここを適切に設定しておく必要があります。
AI生成であることの開示は、各国で規制の議論が進んでいる領域です。プラットフォーム側が設定項目として用意している以上、運用ルールに組み込んでおくのが安全です。
OPTION 01 / LINEの外に入口をつくる
Instagram運用代行
まだ友だちでない人に見つけてもらう経路を、LINEの外側で設計します。発見からLINEの友だち追加までの導線づくりを支援します。
OPTION 02 / 自社で回す
AI×SNS企業研修
プラットフォームの仕様変更に振り回されない運用体制を、社内に残すための研修です。自社仕様のマニュアルまで作ります。
SECTION 05 / THE GAP
約3週間の空白|プロフィールに投稿が載らない
日程を並べると、見落とされやすい期間が浮かび上がります。
ビジネスプロフィールに投稿が載る期間
9月30日〜10月21日約3週間
載せる場所がない
10月21日〜リニューアル後に表示予定
新しい投稿機能
VOOMは9月30日に終わります。新しい投稿がビジネスプロフィールに表示できるようになるのは、10月21日のリニューアル以降です。その間の約3週間、プロフィールを訪れた人に投稿を見せる場所がありません。
しかも今回確認したかぎり、ビジネスプロフィールの「最近の投稿」欄にはすでに投稿が表示されておらず、空白は実質的にもう始まっています。
この期間、プロフィールで見られるのは住所、Webサイト、基本情報などだけです。発信を続けるなら、表示が保証されないホームタブに期待するか、友だちに届くメッセージ配信を使うことになります。
日程は変わる可能性があります
投稿機能の提供開始日は、当初告知された9月2日から9月16日に変更されました。ビジネスプロフィールのリニューアルについても、日程が変更となる場合があると注記されています。10月21日を前提に計画を組む場合は、公式のお知らせを確認しながら進めてください。
SECTION 06 / TO DO
9月30日までに企業がやること
1残したい投稿を保存する
VOOMの投稿データは、パソコンからのみダウンロードできるとされています。スマートフォンからは取得できません。新しい投稿機能への移行機能はないため、同じ内容を載せたい場合は改めて投稿する必要があります。
2同時投稿を前提にした運用を見直す
メッセージ配信時にVOOMへ同時投稿するチェックボックスは、9月16日以降すでに廃止されています。チェックを入れてもVOOMには投稿されず、通常のメッセージだけが配信されます。この機能に頼っていた運用フローは、もう動いていません。
3友だちを増やす入口を、LINEの外に用意する
友だち以外への到達が不確実になった以上、新しい人に見つけてもらう経路はLINEの外に持つ必要があります。Instagram、Webサイト、店頭のQRコード。どこから友だち追加してもらうかを、改めて設計してください。
4新しい投稿機能を試し、数字を記録する
表示が保証されない以上、自社のアカウントでどの程度届くのかは、実際に投稿してインプレッションを見るしかわかりません。早めに試して、傾向をつかんでおくことをおすすめします。
510月の配信計画をまとめて見直す
10月1日に追加メッセージ料金が改定され、10月21日にビジネスプロフィールがリニューアルされます。VOOM終了とあわせて、配信の頻度や対象を一度に見直すほうが効率的です。
QLINE VOOMはいつ終わりますか。
A2026年9月30日(水)です。11時ごろに提供が終了するとされています。
QVOOMが終わっても、LINE公式アカウントは使えますか。
A使えます。終了するのはLINE VOOMのみです。メッセージ配信、チャット、リッチメニュー、クーポン、ショップカードなどは引き続き利用できます。
QVOOMの代わりになる機能はありますか。
A「投稿」機能です。テキスト・画像・動画を組み合わせてコンテンツを作成でき、2026年9月16日から順次提供されています。表示先はLINEアプリのホームタブと、ビジネスプロフィールです。
Q新しい投稿は、どこで見られますか。
ALINEアプリのホームタブと、ビジネスプロフィールです。ただしホームタブへの表示は保証されておらず、LINEヤフーの基準に従って表示されます。ビジネスプロフィールへの掲載は、2026年10月21日のリニューアル以降になる予定です。ニューオーダーの検証では、公開直後の時点ではどちらでも表示を確認できませんでした。
Q新しい投稿機能は無料で使えますか。
A無料のコミュニケーションプランのアカウントで、作成と公開ができました。ただし公式発表には投稿機能の料金についての記載が見当たらないため、今後の変更も含めて公式のお知らせをご確認ください。
QVOOMの過去の投稿は、新しい投稿機能に引き継げますか。
A引き継げません。移行機能はなく、同じ内容を掲載したい場合は新しく投稿し直す必要があります。また投稿データは、パソコンからのみダウンロードできるとされています。スマートフォンからは取得できません。
Q無料プランでは、月に何通送れますか。
Aコミュニケーションプランは月200通までです。通数は配信回数と配信した友だちの数を掛け合わせて数えます。あいさつメッセージ、応答メッセージ、1対1のチャットは通数にカウントされません。
Q自分のアカウントページを見ても、投稿が0件と表示されます。
ALINEアプリで表示されるアカウントページがVOOMの画面である場合、新しい投稿機能の投稿は表示されません。新しい投稿の表示先はホームタブとビジネスプロフィールです。届いているかどうかは、Web版管理画面の投稿詳細にあるインプレッションの数値で確認してください。
CLOSING / まとめ
料金ではなく、見つけてもらう経路の問題
LINE VOOMは2026年9月30日に終了する。LINE公式アカウント自体は使い続けられる。
無料の発信手段はなくならない。無料プランで月200通、通数外の機能もあり、代わりの投稿機能も無料プランで作成できた。
失われるのは友だち以外への到達。新しい投稿機能のホームタブ表示は保証されない。
ビジネスプロフィールへの表示は10月21日以降。VOOM終了から約3週間、投稿を見せる場所がない。
実際に投稿しても、公開直後はどこに出ているかを確認できなかった。届いているかはインプレッションで見るしかない。
友だちを増やす入口は、LINEの外に用意する。残したい投稿は9月30日までに保存する。
SOURCES / 出典・確認資料
【重要】LINE VOOM提供終了に伴う、LINE公式アカウントへの影響について / LINEヤフー for Business(lycbiz.com)
「投稿」機能の提供開始について / LINEヤフー for Business(lycbiz.com)
ビジネスプロフィール リニューアルのお知らせ / LINEヤフー for Business(lycbiz.com)
LINE公式アカウント LINE VOOMマニュアル / LINEヤフー for Business(lycbiz.com)
LINE公式アカウントの料金プラン / LINEヤフー for Business(lycbiz.com)
「LINE VOOM」サービス終了のお知らせ / LINE(notice.line.me)
ニューオーダーのLINE公式アカウントでの実機確認(2026年9月22日)(ニューオーダー)
※ 本記事は2026年9月22日時点の公式発表と、同日にニューオーダーのLINE公式アカウントで確認した内容にもとづきます。日程・仕様・料金は変更される場合があります。最新情報はLINEヤフー for Businessのお知らせをご確認ください。
OPTION 01 / LINEの外に入口をつくる
Instagram運用代行
まだ友だちでない人に見つけてもらう経路を、LINEの外側で設計します。発見からLINEの友だち追加までの導線づくりを支援します。
OPTION 02 / 自社で回す
AI×SNS企業研修
プラットフォームの仕様変更に振り回されない運用体制を、社内に残すための研修です。自社仕様のマニュアルまで作ります。
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