VIDEO SHOOTING / 撮影代行の選び方
YouTube撮影代行
編集者は1万人、撮影者は62人。
見つからないのには、理由がある。
動画編集を頼める人は大勢いるのに、撮影を頼める人はなかなか見つからない。この偏りには、はっきりした理由があります。撮影代行の費用相場と、依頼前に確認すべきことを整理しました。
この記事で扱うこと
YouTubeの動画を作ろうとして、まず編集を外注する会社は多いと思います。実際、編集者はすぐ見つかります。
ところが撮影を頼もうとすると、途端に候補が減る。この感覚は、気のせいではありません。
この記事では、撮影者が見つかりにくい理由を数字で示したうえで、縦型ショートと横型ロングで必要な体制がどう違うか、撮影だけを外注したときに何が起きやすいかを整理します。
読者として想定しているのは、自社チャンネルの撮影をどこまで外注すべきか決めかねている担当者です。
先に結論
クラウドワークスの登録者数は、動画編集・加工が1万名以上に対し、ビデオ撮影・カメラ撮影は62名です。桁が違います。
縦型のショート動画なら、スマホで十分です。全部を外注する必要はありません。
横型の長尺は、専用機材のほうが確実です。とくに音声の収録で差が出ます。
撮影と編集を別々に頼むと、編集では取り返せない欠損が残ることがあります。1カメ、音、手ブレ、照明の4つです。
費用の目安は、撮影スタッフ1日あたり7万円から15万円程度。カメラ台数、拘束時間、スタッフ構成で変わります。
依頼前に確認すべきは、カメラの台数、外部マイクの有無、照明、そして編集も自社でやっている会社かどうかです。
SECTION 01 / ABOUT
撮影代行とは|依頼できる範囲
撮影代行とは、撮影スタッフと機材を手配し、収録までを請け負うサービスです。編集は含まれないことが多く、撮影データの納品までが範囲になります。
含まれることが多いもの
撮影スタッフの手配、カメラ・三脚・マイク・照明などの機材、当日の収録、撮影データの納品。
別途になることが多いもの
企画、構成台本、MCの手配、編集、テロップ、サムネイル、YouTubeへの投稿。
確認が必要なもの
カメラの台数、外部マイクを使うか、照明を持ち込むか、素材を選別して納品するか。
費用が変わる要素
拘束時間、撮影場所の数、スタッフの人数、機材の量、移動距離。
同じ「撮影代行」でも、含まれる範囲は会社によって違います。見積もりを比べる前に、範囲をそろえて確認してください。
SECTION 02 / SUPPLY
編集者は1万人、撮影者は62人
動画編集は頼めるのに、撮影が頼めない。この感覚には、数字の裏付けがあります。
クラウドワークスで、スキル別の登録者数を見比べると、差がはっきり出ます。
※表は横にスクロールできます。クラウドワークスの各スキルページに表示されている登録者数です。2026年9月時点。
動画に関わる人は8万名以上いるのに、カメラ撮影を専門スキルとして登録している人は62名。編集と比べると、桁が2つ違います。
なぜ、ここまで偏るのか
編集は在宅で完結する
パソコンとソフトがあれば始められます。場所も時間も選ばない。参入のハードルが低い。
撮影は機材への投資が要る
カメラ、レンズ、三脚、マイク、照明。一式そろえるまでに費用がかかります。
撮影は現場に行く必要がある
移動、場所の確保、当日の拘束。1日仕事になることも多く、掛け持ちしづらい。
現場は失敗が許されない
編集はやり直せますが、撮影は撮り直しに人と場所の再調整が要ります。経験の差が出ます。
つまり、編集は供給が増えやすく、撮影は増えにくい。構造的な差です。だから撮影代行は、編集代行より割高に見えます。
SECTION 03 / FORMAT
縦型ショートと横型ロングで、必要な体制が違う
ここで先に断っておきます。撮影を必ず外注すべき、という話ではありません。
何を撮るかによって、必要な体制はまったく変わります。
主な用途
現場の様子、社員の一言、商品紹介、店舗の日常
対談、インタビュー、会社紹介、導入事例、セミナー
撮影
スマホで足りることが多い
ムービー専用カメラが向く
音声
内蔵マイクでも成立しやすい
外部マイクと、音を確認しながらの収録が要る
照明
自然光で回せることが多い
室内なら照明が要る
手ブレ
短尺なら味になることもある
長く続くと見づらい
※表は横にスクロールできます。
縦型ショートは、スマホで十分です
手持ちの揺れ、寄りの画、その場で撮った空気。縦型の短尺では、作り込まれていないことが、かえって自然に見えます。
むしろ本数を出すことが効くので、社内のスマホで回すほうが現実的です。ここを外注すると、本数が出せずに止まります。
横型ロングで差が出るのは、音です
長尺で最も離脱を生むのは、画質ではなく音です。声が遠い、環境音が乗る、途中で途切れる。内容が良くても、聞き取りにくいと見てもらえません。
スマホは外部マイクをつなぐのに変換が要り、収録中に音のレベルを確認しづらい。音が録れていないことに、撮り終わるまで気づけないという事故が起きます。
ムービー専用カメラは、マイク入力とヘッドホン出力を備えています。音を聞きながら、レベルを見ながら録れる。長尺では、この差が大きくなります。
OPTION 01 / 撮影から任せる
YouTube運用代行・撮影代行
構成台本、撮影、編集、投稿、分析までを一括で。撮影だけ、編集だけといった部分的なご依頼にも対応します。
OPTION 02 / まず相談する
無料相談・見積もり
撮りたい内容、場所、出演者、社内の体制を伺い、どこまでを外注すべきかからご提案します。
SECTION 04 / PRICE
撮影代行の費用相場
公開されている情報をもとに、目安を整理します。
撮影スタッフ 1日(8時間程度)
7万円〜15万円程度
撮影スタッフ 半日(2〜4時間程度)
3万円〜5万円程度
イベント・セミナー撮影
5万円〜50万円程度(規模とカメラ台数による)
※表は横にスクロールできます。複数の制作会社・マッチングサービスが公開している相場情報にもとづく一般的な目安です。実際の金額は内容により異なります。
費用が変わる要素は主に3つです。カメラの台数、拘束時間、スタッフの人数。加えて、移動距離と機材の量が乗ります。
写真撮影の相場と混同しないこと
検索すると写真撮影の相場情報が多く出てきますが、動画撮影とは機材もスタッフ構成も違います。動画は音声と照明の担当が加わることがあり、写真より体制が大きくなりがちです。写真の相場を基準に予算を組むと、見積もりとの差に驚くことになります。
なお、ニューオーダーでは構成台本・撮影・編集・投稿・月次報告を含めて1本14万円からでお受けしています。1日で複数本をまとめて撮影すると、1本あたりの単価が下がります。
SECTION 05 / THE GAP
編集では取り返せない4つの欠損
撮影を他社に頼み、編集は別の会社に出す。この形で進めた案件では、編集の段階になってどうにもならない欠損が見つかることが珍しくありません。
代表的なものが4つあります。共通するのは、すべて編集では取り返せないという点です。
011カメで撮られていて、絵に変化がない
編集でどうなるか
切り替える先がありません。長回しをそのまま出すか、無理にズームやパンをかけて画質を落とすか。間延びを直す手段が編集側にないため、視聴維持率が落ちます。
現場で防ぐには
2カメを入れる。または、同じ話を寄りと引きで2回押さえる。インサート用の映像を別撮りしておく。
02ピンマイクがなく、音が遠い
編集でどうなるか
録れていない音は、作れません。ノイズ除去や音量調整はできますが、声そのものの明瞭さは戻りません。長尺ほど、聞き取りにくさが離脱につながります。
現場で防ぐには
出演者にピンマイクを付ける。ヘッドホンで音を確認しながら収録する。
03ロケで手ブレが多い
編集でどうなるか
スタビライズ処理で揺れは減らせますが、画面を拡大して揺れを吸収する仕組みのため、画角が削られ画質も落ちます。元に戻すのではなく、削って誤魔化す処理です。
現場で防ぐには
ジンバルを使う。三脚で固定する。動きながら撮る必要があるカットを事前に絞る。
04室内なのに照明がない
編集でどうなるか
明るさは編集で上げられます。ただし暗部を持ち上げるとノイズが出ます。そして顔にできた影の位置や、色の転びは、光の当たり方そのものなので作り直せません。
現場で防ぐには
照明を持ち込む。窓からの光をどう使うか、撮影前に決めておく。
技術の問題ではなく、編集を知っているかの問題です
4つとも、撮影者の腕が悪いから起きるわけではありません。
編集の段階で何が必要になるかを知っていれば、現場で防げるものばかりです。
編集で切り替えることを知っていれば、2カメを入れるか、寄りと引きの両方を押さえます。編集で音を直せないと知っていれば、ピンマイクを必ず用意します。揺れが後で削られると知っていれば、固定できる画で構成を組みます。
つまり、撮影と編集を分けるかどうかより、編集を分かっている人が現場にいるかどうかが分かれ目になります。
SECTION 06 / WHEN TO SPLIT
それでも、分けたほうがいいケース
ここまで読むと「撮影と編集は同じ会社に頼むべき」と聞こえるかもしれません。ただ、分けたほうが合理的なケースもあります。
社内に編集者がいる
テイストが確立していて、自社で編集できるなら、撮影だけを頼むほうが安く済みます。
編集を頼んでいる会社がある
すでに継続して編集を任せている先があるなら、そこに撮影だけを足す形が現実的です。
撮影の頻度が極端に低い
周年動画や採用動画を年1回だけ、という場合。編集は別で回っているなら、無理に統合する必要はありません。
撮影場所が遠方に固定されている
現地のスタッフに撮ってもらい、編集は別で行うほうが移動費を抑えられることがあります。
分けること自体が問題なのではありません。分けるなら、編集を分かっている撮影者を選ぶ。これが結論です。
SECTION 07 / CHECKLIST
撮影だけを頼むときの確認項目
見積もりを取る前に、次の6点を確認してください。金額よりも先に聞くべき項目です。
01カメラは何台か
1台の場合、絵の変化をどう作るかを確認します。寄りと引きを撮り分けるのか、インサートを別撮りするのか。
02外部マイクを使うか
ピンマイクやガンマイクを用意するか。使わない場合、その理由を確認します。長尺なら必須と考えてください。
03音を確認しながら録るか
収録中にヘッドホンでモニターするか。ここを確認しておくと、音が録れていない事故を防げます。
04照明を持ち込むか
室内撮影なら必ず確認します。自然光だけで撮る場合、時間帯と窓の位置をどう考えているかを聞いてください。
05納品は素材そのままか
全データを渡すのか、選別してから渡すのか。編集を別の会社に出すなら、選別の基準も関わります。
06編集も自社でやっているか
編集の経験がある撮影者かどうかが、いちばん差が出る部分です。撮影専門なら、編集側の要望を事前に共有しておく必要があります。
撮影前に、こちらから渡しておくもの
撮影の目的、完成イメージ、当日の進行、出演者、撮影場所。構成台本があれば、それが最も確実です。何をどう使うかが分かっていれば、撮影者は必要なカットを自分で判断できます。渡す情報が少ないほど、素材の過不足は増えます。
QYouTubeの撮影代行はいくらくらいかかりますか。
A公開されている相場情報では、撮影スタッフ1日あたり7万円から15万円程度、半日で3万円から5万円程度が目安です。カメラの台数、拘束時間、スタッフの人数、移動距離で変わります。ニューオーダーでは構成台本・撮影・編集・投稿・月次報告を含めて1本14万円からお受けしています。
Qスマホで撮影しても大丈夫ですか。
A縦型のショート動画であれば、スマホで十分です。短尺では手持ちの揺れや現場の空気が自然さにつながり、本数を出しやすい利点もあります。一方、横型の長尺は専用カメラのほうが確実です。とくに音声の収録で差が出ます。
Qなぜ撮影できる人は編集できる人より少ないのですか。
A参入のしやすさが違うためです。編集はパソコンとソフトがあれば在宅で始められますが、撮影は機材の投資と現場への移動が必要で、1日拘束されることも多くなります。クラウドワークスの登録者数でも、動画編集・加工が1万名以上に対し、ビデオ撮影・カメラ撮影は62名と桁が違います。
Q撮影だけを頼んで、編集は自社でやれますか。
Aできます。社内に編集者がいてテイストが確立している場合は、撮影だけを外注するほうが費用を抑えられます。ただし、必要なカットや音声の条件を事前に撮影者へ共有しておかないと、編集の段階で素材が足りなくなることがあります。
Q撮影と編集は、同じ会社に頼むべきですか。
A必ずしもそうではありません。社内に編集体制がある場合や、すでに編集を任せている会社がある場合は、分けたほうが合理的です。重要なのは分けるかどうかではなく、編集で何が必要になるかを理解している撮影者かどうかです。
Q室内撮影で照明は必要ですか。
A必要です。明るさは編集で調整できますが、暗い部分を持ち上げるとノイズが出ます。また顔にできた影の位置や色の転びは、光の当たり方そのものなので編集では作り直せません。室内撮影を依頼する際は、照明を持ち込むかを確認してください。
Q見積もりを比べるときの注意点はありますか。
A含まれる範囲をそろえてから比べてください。撮影代行は会社によって、機材、アシスタント、素材の選別、移動費の扱いが異なります。金額だけを並べても比較になりません。
CLOSING / まとめ
分けるかどうかより、編集を知っているかどうか
撮影者が見つかりにくいのは構造的な理由がある。編集は在宅で完結し、撮影は機材と移動が要る。
縦型ショートはスマホで十分。全部を外注する必要はない。
横型ロングは専用カメラが向く。差が出るのは画質より音。
1カメ、音、手ブレ、照明。この4つは編集では取り返せない。
社内に編集体制があるなら、撮影だけを頼むほうが合理的なこともある。
分けるなら、編集で何が必要になるかを分かっている撮影者を選ぶ。
SOURCES / 出典・参考
各スキルの登録者数(動画編集・加工/動画撮影/ビデオ撮影・カメラ撮影/動画作成・動画制作) / クラウドワークス(crowdworks.jp)
イベント撮影の費用相場 / VIDEO SQUARE(crevo.jp)
カメラマン依頼の相場 / カメラマンMART(cameraman-mart.jp)
プロカメラマンに撮影依頼する際の料金相場 / deltaphoto(delta.photo)
※ 登録者数と費用相場は2026年9月時点で公開されている情報です。いずれも変動します。相場は一般的な目安であり、実際の金額は撮影内容、機材、スタッフ構成により異なります。
OPTION 01 / 撮影から任せる
YouTube運用代行・撮影代行
構成台本、撮影、編集、投稿、分析までを一括で。撮影だけ、編集だけといった部分的なご依頼にも対応します。
OPTION 02 / まず相談する
無料相談・見積もり
撮りたい内容、場所、出演者、社内の体制を伺い、どこまでを外注すべきかからご提案します。
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