この記事の結論
住宅会社・工務店・リフォーム会社のInstagramは、営業前の「接客」の場です。施工事例で関心をつくり、担当者や工事の様子で仕事への姿勢を伝え、費用や工事前後の疑問に答えて、見学予約・現地調査・見積相談へつなげます。
評価するのはフォロワー数よりも、商圏内の人の保存・プロフィール閲覧・相談です。反応のよい投稿は、Instagram広告で対象地域の人に届けると効率よく接点を広げられます。
CONTENTS
01 結論:施工事例・仕事の姿勢・費用の疑問を、相談への導線でつなぐ
06 大手住宅会社・リフォーム会社のInstagram事例6社
09 Instagram広告の使い方|反応のよい施工事例を、商圏の人に届ける
11 内製化か外注か|Instagram運用代行の選び方と費用
01結論:施工事例・仕事の姿勢・費用の疑問を、相談への導線でつなぐ
住宅会社・工務店・リフォーム会社のInstagramは、施工事例で関心をつくり、担当者・施工過程で仕事への姿勢を伝え、費用や工事前後の疑問に答えて、見学予約・現地調査・見積相談へつなげます。
目的は、全国の人から反応を集めることだけではありません。自社の商圏と得意な工事に合う人が、相談先の候補として思い出し、比較に必要な情報を確認できることを優先します。
住宅・リフォームとInstagramの相性が良い4つの理由
家づくりやリフォームは、検討期間が長く、完成形を契約前に体験しにくい商材です。検討者は「どの会社があるか」だけでなく、「自分たちの暮らしがどう変わるか」を写真や動画で確かめています。
01
完成後を想像できる
外観、LDK、収納、素材、動線を写真や動画で見せ、言葉だけでは伝わらない空間の価値を伝えられます。
02
保存・比較される
家づくりのアイデアは保存されやすく、数か月から数年にわたる検討期間中も繰り返し接点をつくれます。
03
人と工程で信頼をつくる
設計士、営業、職人、施工途中を見せることで、価格表だけではつくれない安心感を積み重ねられます。
04
地域の集客につなげやすい
対応エリア、完成見学会、相談会、施工地域を示せば、商圏内の見込み客を来場や見積相談へ案内できます。
投稿から相談までの4ステップ
STEP 01
発見
リール、検索、発見タブ、地域名や悩みの言葉から初めて知ってもらう。
STEP 02
保存・比較
施工事例、間取り、費用の考え方をカルーセルで整理し、保存してもらう。
STEP 03
信頼
ストーリーズ、ハイライト、担当者、現場、施主の声で不安を減らす。
STEP 04
相談・来場
プロフィールから施工事例、見学予約、見積相談へ迷わず進んでもらう。
物件の内見・仲介については不動産会社のInstagram活用と外注の選び方で扱っています。この記事は、家を建てる会社・工事を依頼する会社を選ぶ場面に焦点を当てます。
02市場規模とSNS需要|狙う顧客と商圏を決める
約7.5兆円の市場。ただし、SNSだけで業者を探すわけではない
矢野経済研究所の2026年7月発表では、2025年の住宅リフォーム市場は7兆5,119億円、前年比2.5%増と推計されています。2026年は約7.7兆円の予測です。資材・人件費や工事単価の上昇も影響しており、市場金額の増加を工事件数の増加と同一視はできません。市場調査の定義と結果
この市場推計は家具・インテリア費用を含み、賃貸オーナー負担の改修やマンション大規模修繕等は含みません。Instagram運用代行の市場規模や外注予算を表す数字ではありません。
顧客の年代と工事内容を合わせる
住宅リフォーム推進協議会の2025年度調査では、事業者に関する情報源としてSNSを挙げた割合は、実施者全体で5.1%、検討者全体で8.0%でした。実施者の20〜40代では10.8%、50代以上では1.3%です。Instagram・X・Facebook等をまとめた値で、Instagram単独の数字ではありません。消費者実態調査・冊子30ページ
調査は2025年7〜8月のインターネット調査で、実施者1,175人、検討者1,167人を対象とし、年代構成等を補正して集計しています。集客計画では自社の顧客層に当てはめて考えましょう。
ニューオーダーの提案としては、子育て世帯の新築・間取り変更や、暮らし方・素材選びを重視するリノベーションなど、要望を写真と言葉で比較しやすいテーマから始めます。緊急修理や既存顧客中心の会社は、検索・電話・紹介も含めて接点を設計します。
ここからは、公開投稿6件をもとに、住宅会社・リフォーム会社の発信に取り入れたい工夫を紹介します。
03テーマ1:施工事例・暮らしの変化を伝える投稿2例
施工後の写真に、選んだ理由を添える
完成写真に惹かれた人が、自分の住まいに置き換えて考えられるか。施工前の課題や工事の条件を添えると、検討する手がかりが増えます。
実例1|ビーバーリフォーム:LDKのビフォーアフター
投稿:ビーバーリフォーム(@beaver_reform) / Instagramで投稿を見る
どんな投稿か:LDKの施工前後を題材にした投稿です。本文では、施工事例を自社ホームページでも見られることと、紹介した仕様が廃番になっている可能性を案内しています。
構成から学べる点:「何が変わったか」を示すテーマ、詳しい事例への案内、掲載情報の注意書きという組み立てが参考になります。完成写真の印象で終わらせず、検討を続ける場所を用意する型です。
自社なら、こう企画する
自社なら、同じ位置から撮った施工前後に「以前の困りごと→変更した箇所→暮らしで変わる点→詳しい工事条件」を添えます。間取り・工期・施工地域を事例ページに整理し、現地調査への案内を置きます。
真似するときの注意:見栄えの違いを強調するために、施工前だけ暗くしたり、施工後の寸法や色を加工したりしないこと。過去事例の設備・価格・対応範囲は、現在の提供条件と分けます。
実例2|LOHAS studio:暮らしの希望と設計意図を結びつける事例
投稿:LOHAS studio(@lohasstudio) / Instagramで投稿を見る
どんな投稿か:自然を楽しみたい夫婦の希望と、外からの視線に配慮した間仕切り、インナーテラスの工夫を説明する投稿です。プロフィールから施工事例一覧を見る手順も示しています。
構成から学べる点:家族の変化、住まいの制約、設計上の対応という順で、写真の背景を説明しています。「おしゃれ」だけでなく、なぜその形にしたのかが伝わるため、似た課題を持つ人が相談のきっかけにできます。
自社なら、こう企画する
「キッチンから子どもの様子を見たい」「室内干しの場所が足りない」など、一つの生活課題を表紙にします。要望、制約、選んだ方法、向いている条件を順に整理し、同種の相談を受けるページへつなげましょう。
真似するときの注意:一つの施工例を、どの建物でも実現できる方法として紹介しないこと。構造や管理規約、採光等の条件は案件ごとに確認し、写真から工事の適否を断定しません。
04テーマ2:担当者の人柄・施工品質を伝える投稿2例
担当者の顔に加え、考え方と確認の過程を見せる
誰が工事を担当するかだけでなく、要望をどう聞き、関係者とどう調整するかを伝えます。写真・動画は品質の検査結果を代替するものではありませんが、仕事の姿勢を知る接点にできます。
実例3|夢工房:担当プランナーが案内するルームツアー
投稿:夢工房(@yumekoubo) / Instagramで投稿を見る
どんな投稿か:戸建てリノベーションを、担当プランナーがこだわりとともに案内するインスタライブのアーカイブです。投稿本文は、床や壁の素材、ロフトと吹き抜けのあるリビングを見どころとして挙げています。
構成から学べる点:「担当した人が説明する」という役割が明確です。空間だけでなく、どのような言葉で説明してくれる人なのかを知る接点にできます。一般的な会社紹介より、案件に沿って担当者の考えを見せる企画です。
自社なら、こう企画する
自社なら「担当者の名前と役割→施主の要望→迷った選択肢→採用した案の理由→相談時に聞いてほしいこと」を質問形式で撮影します。長い案内からテーマ別の短尺版を作る場合も、要点が単独で伝わる構成にします。
真似するときの注意:担当者の出演・二次利用の同意と、施主宅の公開範囲を決めます。視聴者に親しみを持ってもらう演出と、建築・施工の適否を判断する技術的説明は区別します。
実例4|アート住宅:タイル張りの現場で、仕事の進め方を伝える
投稿:アート住宅(@artjutaku) / Instagramで投稿を見る
どんな投稿か:現場のタイル張りについて、施主の要望、設計士との検討、割付と仮置きの作業を説明する投稿です。設計士が職人の名前を聞いて呼びかける場面についても本文で触れています。
構成から学べる点:要望が出たこと、関係者で検討したこと、施工で確かめたことを一つの出来事として語っています。「丁寧に工事します」という抽象的な宣言を、実際の段取りややり取りで補う発想が参考になります。
自社なら、こう企画する
自社なら、養生、納まりの確認、清掃、完了時の説明など、一工程に絞ります。何をしているか、なぜ必要か、誰が確認するかを写真と短い説明で示し、担当者紹介や工事の流れへ案内します。
真似するときの注意:投稿の印象だけで施工品質の優劣や法令適合を判定しません。管理区分や工事の承認条件、撮影中の安全、協力会社の掲載許諾は個別に確認してください。
「会社の強み」が伝わる投稿を、一緒に整理する
施工写真はあるのに投稿が続かない、リールを作っても問い合わせにつながらない。対応エリア、得意な工事、現在のアカウントをもとに、企画・撮影・投稿・相談導線のどこを整えるかご相談いただけます。
05テーマ3:費用・相談前の疑問に答える投稿2例
費用と、工事後の暮らしの疑問に答える
「いくらかかるか」に加え、選ぶ材料の手入れや相談先も検討材料です。安さの訴求に偏らず、見積もりを比較し、長く使うために必要な情報を整理します。
実例5|ハコリノベ:工事費が想像より高く感じられる理由を扱う
投稿:ハコリノベ(@haco_renovation) / Instagramで投稿を見る
どんな投稿か:工事費の見積もりで感じる疑問を入口に、費用調整や優先順位を考える自社ブログへ案内する投稿です。2023年7月の投稿で、当時の相談会情報も含まれます。
構成から学べる点:具体的な悩み、詳しく説明する記事、次に相談する接点をつないでいます。価格の安さを一言で訴えるより、見積もりを読むための知識を提供する型です。
自社なら、こう企画する
自社なら「同じ広さでも費用が変わるのはなぜ?」をテーマに、工事範囲・設備・下地・配管など価格差の条件を整理します。参考価格を載せる場合は、時点、税込・税別、含まれる工事、別途費用をセットにします。
真似するときの注意:埋め込み内の2023年の相談会は終了した過去の案内です。当時の価格を現在の相場として使わず、補助金も年度・対象・申請条件を確認してから掲載します。
実例6|LOHAS studio:珪藻土の壁のメンテナンスを説明する
投稿:LOHAS studio(@lohasstudio) / Instagramで投稿を見る
どんな投稿か:珪藻土の塗り壁について、ひび割れが起きる場合と、補修前の養生などを紹介する投稿です。仕上がった後の手入れを扱い、施工事例一覧への案内も添えています。
構成から学べる点:完成時の魅力に加え、住み始めてからの疑問に答えています。素材を選ぶ前の人にも、手入れや相談先を知る判断材料を届けられる企画です。
自社なら、こう企画する
「この壁は手入れが大変?」「工事後に気になる箇所があったら?」など、商談や引渡しで聞かれた質問を一本ずつ投稿にします。自分でできる手入れと、施工会社へ相談すべき状態を分けて説明しましょう。
真似するときの注意:ひび割れをすべて表面の問題と決めつけないこと。材料や状態が違えば対応も変わります。他社の補修方法や提供品を、自社の標準サービスとして流用しないでください。
06大手住宅会社・リフォーム会社のInstagram事例6社
規模の大きい会社の運用は、そのまま真似るより「何を仕組みにしているか」を見ると、地域の工務店やリフォーム会社にも応用できます。公開プロフィール、発信内容、公式サイトへの導線から、住宅会社3社・リフォーム会社3社の運用を整理しました。
住宅会社・ハウスメーカーの事例3社
01
一条工務店
@ichijo_official
フォロワー(8/3時点)
約17.4万904投稿
外観実例、スタイル・収納実例、住まいのヒントを明確なテーマとして発信しています。オーナーの投稿を集める「#みてみて一条」やフォトコンテストを使い、企業の発信だけに閉じないコミュニティ型の運用をしています。
テーマが明確
外観・収納・暮らしのヒントなど、保存したくなる情報を分類。
UGCを育てる
独自ハッシュタグでオーナーと検討者の接点を増やす。
イベントと連動
フォトコンテストやイベントを継続的な接点にする。
自社への応用:独自のオーナー向けハッシュタグをつくり、月1回「今月の暮らし実例」として紹介すると、投稿素材と信頼材料を同時に増やせます。
投稿:一条工務店(@ichijo_official) / Instagramで投稿を見る
02
積水ハウス
@sekisuihouse
フォロワー(8/3時点)
約16.9万964投稿
オーナー宅の実例と展示場を軸にしながら、「住まいで育まれる家族の幸せ」というブランドメッセージを一貫して発信しています。商品説明だけでなく、そこで生まれる暮らしを主役にしています。
暮らしを主語にする
設備の機能ではなく、家族がどう過ごすかを伝える。
実例と展示場
リアルな住まいと見学できる場所を組み合わせる。
ブランドの統一
写真、文章、テーマを一つの価値観でそろえる。
自社への応用:「高性能」「自然素材」といった機能の言葉だけでなく、「帰宅後の10分」「休日の朝」など暮らしの場面に置き換えると、検討者が自分のこととして想像しやすくなります。
03
住友林業
@sfc_ie
フォロワー(8/3時点)
約21.7万1,209投稿
展示場や実例、実例宅からのライブ配信、住まいづくりの情報を組み合わせています。「#我が家はすみりん」でオーナーの参加を促しながら、プロフィールでは展示場見学・資料請求・問い合わせへの出口も明確です。
木の世界観
素材の強みを写真の表現に落とし込み、記憶に残す。
ライブで疑似体験
実例宅を動画で見せ、見学前の不安を小さくする。
出口が明確
見学・資料請求・相談への次の行動を用意する。
自社への応用:月1回のルームツアーライブや設計士Q&Aを実施し、終了後は短いリールとFAQのカルーセルに再編集すると、一度の撮影を複数の投稿に展開できます。
リフォーム・リノベーション会社の事例3社
リフォームでは、完成写真だけでなく「工事前の悩み」「変化」「施工範囲」「相談方法」を一続きで見せることが成果につながります。
04
リノベる。
@renoveru
フォロワー(8/3時点)
約26.6万1,945投稿
完成した部屋のルームツアーだけでなく、中古マンションの購入とリノベーションに役立つ情報を継続して発信しています。プロフィールから実例集や無料講座へ進めるため、「見る」から「学ぶ」「相談する」への導線ができています。
ルームツアー
完成した空間を動画で疑似体験させ、憧れをつくる。
学べる投稿
物件購入やリノベの疑問を解消し、検討を前に進める。
無料講座への接続
保存だけで終わらせず、次の学びと相談の機会を用意。
自社への応用:施工事例の最後に「この事例に近い相談をする」「費用と工期の考え方を読む」など、検討段階に合う2種類の案内を置きましょう。
投稿:リノベる。(@renoveru) / Instagramで投稿を見る
05
住友林業ホームテック
住友林業のリフォーム / @sfc_ht
フォロワー(8/3時点)
約2.7万556投稿
木の風合いを生かした上質な施工実例を中心に、戸建て、マンション、古民家、水まわりまで対応範囲を示しています。ブランドの得意領域を写真の質感で伝えつつ、相談は公式サイトの問い合わせフォームにまとめています。
強みが一目で伝わる
「木の風合い」という独自の価値を写真で統一。
対応範囲を示す
戸建て・マンション・古民家・水まわりの間口を示す。
相談先を一本化
DMで完結させず、公式フォームへ案内する。
自社への応用:「何でもできます」では埋もれます。自然素材、断熱、水まわり、古民家など、いちばん受注したい領域を一つ決め、写真と解説の比率を高めましょう。
06
ニッカホーム関東
@nikkahomekanto
フォロワー(8/3時点)
3,2591,003投稿
毎日投稿を掲げ、実際の施工事例のビフォーアフターとストーリーズを続けています。2023年の同社発表では、本格運用前の1,000人未満から約2年で3,597人に増え、DMでの問い合わせや「Instagramを見た」という回答も増えたと報告しています。
継続できる量をつくる
店舗の施工事例を集約し、安定した投稿素材を確保。
変化が明快
ビフォーアフターでリフォームの価値をすぐに伝える。
相談方法が複数
メール、DM、見積LINEを用意し、行動の壁を下げる。
自社への応用:投稿頻度を上げる前に、各店舗・現場から写真と工事情報を集める共通フォームをつくりましょう。素材が集まる仕組みが、継続した運用を支えます。
投稿:ニッカホーム関東(@nikkahomekanto) / Instagramで投稿を見る
※フォロワー数・投稿数は2026年8月3日に各社の公開プロフィールで確認した概数で、日々変わります。ニッカホーム関東の過去の成果は2023年4月26日の同社発表に基づきます。「成功」はフォロワー数だけでなく、発信の積み重ね、投稿の設計、検討者の次の行動が明確であることを含めて評価しています。
07投稿企画と撮影計画|8つの企画を、一つの現場から作る
住宅・リフォーム会社が作るべき8つの投稿企画
「完成写真」だけに偏らず、憧れ・理解・安心・行動につながる企画をバランスよく用意します。03〜05章の3テーマに当てはめると、1〜3が施工事例、5〜6が担当者・施工品質、4・7・8が費用・相談前の疑問にあたります。
憧れ
1. ルームツアー
玄関からLDK、収納、洗面までを15〜45秒で見せる。冒頭3秒でいちばん魅力的な空間を見せます。
変化
2. ビフォーアフター
工事前の悩み、設計の判断、完成後の変化を一続きで見せます。リフォーム会社の定番企画です。
保存
3. 間取り・収納・動線
家事動線、回遊動線、収納の寸法など、検討中に見返したくなる情報をカルーセルで整理します。
理解
4. 費用・工期の考え方
断定的な価格ではなく、費用が変わる条件、工期の目安、追加工事が生じるポイントを説明します。
信頼
5. 現場と職人
養生、断熱、下地、検査など、完成後に見えなくなる工程を紹介し、施工品質への姿勢を伝えます。
人柄
6. スタッフ・設計士Q&A
相談時によく聞かれる質問に担当者が答えます。誰が対応するかを見せ、問い合わせの不安を減らします。
地域
7. 完成見学会・相談会
開催地域、対象者、見どころ、予約方法、締切を明確にし、ストーリーズでも繰り返し案内します。
安心
8. よくある失敗と対策
寒さ、結露、収納不足、予算超過など、見込み客の不安を専門家の視点で解消します。
一つの施工案件を、3テーマで分けて記録する
現場担当者が撮影する素材と、広報が制作する投稿を分担します。撮影のたびに形式が変わらないよう、横位置・縦位置、撮る場所、説明してほしい質問、掲載不可の範囲を撮影メモにまとめます。
最初の運用計画は、無理なく確認できる本数で
一例として、月4本なら施工事例2本、担当者・工程1本、費用やFAQ1本を組み合わせます。撮れる案件や確認体制に応じて調整し、投稿本数を達成するために事実の確認を省かないこと。毎日投稿を必須条件にする必要はありません。
AIは構成案に使い、施工の事実は担当者が確認する
公開できる写真の説明や承認済みの案件概要から、表紙案、構成、キャプションの下書きを作れます。顧客情報や非公開図面を無断で入力せず、架空の施工前写真・お客様の声・費用を作らせないようにします。社内で回す体制はAI×SNS企業研修でもご相談いただけます。
ルームツアーを詳しい動画へ展開する場合は、不動産・工務店・別荘のYouTube活用をご覧ください。
08プロフィールから見学予約・現地調査・見積相談へつなぐ
プロフィールで、地域・得意な工事・次の行動を示す
会社名、対応エリア、得意な工事、相談窓口を分かる形で整理します。投稿で「詳しくはプロフィールへ」と案内する場合は、リンク先の名称を「施工事例」「現地調査の相談」など投稿の内容に合わせ、トップページから探し直す負担を減らします。利用できるリンク機能は実際のアカウントで確認します。
プロフィール文の型
① 対応エリア:東京都多摩地域・神奈川県東部
② 得意な工事:自然素材の注文住宅/断熱リフォーム
③ 発信内容:施工事例と家づくりの判断材料
④ 安心材料:創業年・施工実績・資格
⑤ 次の行動:完成見学会・無料相談はこちら ↓
ハイライトの基本7項目
・初めての方へ
・施工事例
・ルームツアー
・費用・工期
・スタッフ
・お客様の声
・相談・見学予約
※地域名・工事内容は例です。自社の対応範囲に合わせて書き換えてください。
固定投稿とハイライトで、初めて来た人を案内する
会社と対応地域、得意な施工、相談から引渡しまでの流れを入口に置きます。ハイライトは施工事例、担当者、費用・FAQ、相談方法などに整理。過去のキャンペーンや終了したイベントは、現行の案内と混在させない運用にします。
プロフィールのリンク先を会社のトップページにするだけでは、見込み客が迷います。Instagramから来た人向けに、施工事例、対応地域、得意分野、相談の流れ、予約フォームをまとめたページを用意しましょう。
フォームには、初回に必要な情報だけを求める
施工会社側の相談フォームなら、工事地域、戸建て・マンションの別、相談したい箇所、希望時期、連絡先を基本にします。予算や図面は任意にするなど、相談段階に合う負担を考えます。住所・室内写真・図面のような情報は、目的と取扱いを示した窓口で受け付けましょう。
投稿 → プロフィール → 関連する事例・費用説明 → 見学予約・現地調査・見積相談
DMや電話から相談する人もいます。計測リンクだけで完結させず、初回相談時に「何を見て知ったか」「どの事例が参考になったか」を聞き、記録します。
家族と工事を相談する人へ向けた投稿づくりは、Instagramでシェアされるコンテンツの作り方も参考にしてください。
09Instagram広告の使い方|反応のよい施工事例を、商圏の人に届ける
通常の投稿は、フォロワーや関心の近い人に届きやすい一方、まだ会社を知らない商圏内の人に届けるには時間がかかります。そこで役立つのがInstagram広告です。通常投稿で施工事例や判断材料をためておき、反応のよかった投稿や、見学会・相談会の告知を広告で対象地域に届けます。
通常投稿と広告の役割を分ける
Instagram広告は、Metaの広告マネージャから出稿するほか、Instagramアプリで既存の投稿を「宣伝」する方法もあります。広告から来た人がプロフィールを見たとき、施工事例と相談先がそろっていることが前提です。広告だけを先に始めるのではなく、08章までの導線を整えてから配信しましょう。
検討段階ごとに、広告にする投稿を選ぶ
配信地域・フォーム・計測を先に決める
配信地域は、施工できるエリアに合わせて市区町村や住所からの半径などで指定し、対応できない地域への配信を減らします。申し込みは、自社サイトのフォームへ案内するか、Instagramの中で入力できるフォーム(リード獲得広告)を使います。Instagram内のフォームは入力の手間が少ない一方、相談の内容が浅くなりやすいため、工事地域や相談したい箇所など初回に必要な項目を選びます。
成果は、フォーム送信の数だけでなく、有効相談・現地調査・受注まで記録して判断します。自社サイトのフォームで計測する場合は、Metaピクセルやコンバージョン APIの設定を確認しましょう。
広告で気をつけること
価格や「地域No.1」などの表示は、通常投稿と同じく根拠と条件を示します。施主やインフルエンサーの投稿を広告に使う場合や、依頼して投稿してもらう場合は、広告であることが分かる表示にします。2023年10月から、事業者の表示であることが分かりにくい表示(いわゆるステルスマーケティング)は景品表示法の不当表示の対象です。消費者庁:ステルスマーケティングに関する規制
Instagram広告の設計・配信・計測は、ニューオーダーにご相談ください
配信地域や予算の決め方、広告にする投稿の選び方、フォームと計測の設定、相談の質の振り返りまで、ニューオーダーのインターネット広告運用でご相談いただけます。Instagram運用代行と組み合わせ、投稿と広告を同じ方針で設計することもできます。
10公開前の確認と、失敗しやすい運用
参考価格には、適用条件と時点を添える
事例の価格には掲載時点、工事範囲、面積、設備の仕様、税込・税別、別途費用の有無を整理します。「この価格ですべてできる」と見える表示や、根拠を説明できない最安・最高・地域一番等の訴求は避けます。品質・価格について実際より著しく優良・有利と誤認させる表示は、景品表示法上の問題になり得ます。消費者庁:表示規制の概要
施工写真は、施主と関係者の許諾を確認する
施主、出演する社員・協力会社、設計者や撮影者などについて、掲載媒体と広告利用を含む範囲を確認します。氏名、住所、家族写真、防犯設備、窓から分かる所在地、書類・図面の写り込みにも注意します。
実写とイメージ、工事条件を取り違えさせない
CG・完成予想図・AI生成のイメージは、実際の施工写真と区別して表示します。耐震・断熱・省エネ性能や補助金を説明する場合は、試験・計算の条件や制度の対象を確認。簡単な投稿で建物の安全性や補助金の採択を一律に保証しません。
音源・写真・図面は、投稿と広告転用で利用条件が異なることがあります。公開前の確認担当と、制度・価格・募集の終了後に情報を直す担当を決めます。個別の法令適用や契約条件で判断に迷う場合は、専門家へ確認してください。
住宅・リフォーム会社が失敗しやすい6つの運用
1. きれいな写真だけを投稿する
誰向けで、どの悩みを解決し、何を相談できるのかが伝わりません。
2. 対応エリアが見つからない
商圏のある仕事では、地域名がないことがそのまま機会損失になります。
3. 見学・相談への出口がない
プロフィール、投稿、ストーリーズに次の行動の案内を用意します。
4. 投稿頻度だけを目標にする
数を増やす前に、素材集め、企画、確認、分析の仕組みをつくります。
5. 施主の写真を無断で使う
掲載範囲、期間、氏名、位置情報などを事前に書面で確認します。
6. 価格・補助金の情報を放置する
条件や時点を明記し、制度が変わったときに更新できる管理表を持ちます。
11内製化か外注か|Instagram運用代行の選び方と費用
現場の空気や専門知識は社内にあります。一方、企画、撮影、編集、投稿管理、分析と改善を続けるには専任の時間が必要です。担当者を置ける会社は内製化、広報が兼務で止まりやすい会社は運用代行、ノウハウを社内に残したい会社は研修との併用が向いています。
内製化するなら、最初の90日で運用の型をつくる
DAY 1–30
設計
ターゲットと商圏を決める
自社の素材と強みを棚卸しする
投稿テーマを4〜6本に絞る
プロフィールと計測を整える
DAY 31–60
検証
リールとカルーセルを投稿する
撮影・確認・公開の流れを固定する
保存率とプロフィール閲覧を比べる
反応のよい企画を再編集する
DAY 61–90
改善
反応のよい企画をシリーズにする
見学会・相談の案内を試す
必要に応じて地域向けの広告を試す
月次の振り返りで次の90日を決める
外注先は、施工の事実を整理できるかで選ぶ
完成写真をきれいに並べるだけでなく、施主の課題、工事の条件、担当者の確認、相談への案内を設計できるかを見ます。撮影に入れないときの進め方、施主の許諾、価格のチェック、修正回数、契約終了後の素材とアカウントの扱いも、見積もりの段階でそろえましょう。
費用は、撮影・リール・分析の範囲とセットで比べる
ニューオーダーのInstagram運用代行は、企画・撮影・投稿制作・リール・投稿代行・分析改善などに対応しています。月額プランや撮影条件、必要な範囲だけの依頼については、サービスページの料金・対応内容でご確認ください。広告配信費や出張費など、どこまで含むかも依頼内容に応じて整理します。
継続した代行を頼むか迷う場合は、社内で写真を残し、制作や企画を外部で補う分担から考える方法があります。
12成果の見方|フォロワー数から有効相談・受注へ
フォロワー数や再生回数は接点の広がりを知る指標です。事業の成果を見るときは、対応エリア・工事内容・予算感が合う相談に進んだかを別に記録します。商圏外のフォロワーを大量に集めても、受注には直結しません。
有効相談の条件を「対応地域内」「自社で扱う工事」などと決め、同じ人のDMとフォーム送信を重複して数えないようにします。費用対効果は広告費だけでなく、制作・運用費と社内工数も含めて判断。売上額だけでは運用の採算は分かりません。
投稿別の比較は、計測用リンクや問い合わせ時の申告を併用します。来場時のアンケートや顧客管理の仕組みに流入元を記録しておくと、Instagramが受注にどれだけ関わったかを確かめられます。Instagramを見てから社名で検索したり家族と相談したりする行動もあるため、直接のクリックだけで全効果を説明しないことが大切です。Instagramリールのスキップ率とは?
13住宅会社・工務店・リフォーム会社のInstagram集客でよくある質問
Q. リフォーム会社はInstagramだけで集客できますか?
A. Instagramは関心と比較検討の接点に使えます。商圏や顧客の年代に合わせて、公式サイト、検索、電話、紹介等もつなぎます。相談を受けるページと返信体制を先に整えましょう。
Q. 地域密着の小さな工務店・建築会社でも効果はありますか?
A. 効果は期待できます。全国規模のフォロワー数より、対応地域内の見込み客に届き、施工事例や人柄を理解してもらうことが重要です。地域名、対応エリア、完成見学会、施工地域を明確にしてください。
Q. フォロワーが少なくても見積相談につなげられますか?
A. フォロワー数だけで可能性は決まりません。対応地域内の検討者が必要な事例を見て相談できるかを重視し、保存・プロフィール閲覧・有効相談・現地調査・受注への進み方で評価します。
Q. 投稿頻度は週何回が目安ですか?
A. 無理なく続けられる頻度から始めます。週2〜3本でも、リール、カルーセル、ストーリーズの役割を分け、毎月振り返れば改善できます。毎日投稿そのものを目的にしないことが大切です。
Q. 費用を投稿に出した方がよいですか?
A. 条件を説明できる場合は、参考価格が検討材料になります。工事範囲、仕様、時点、税込・税別、別途費用を添え、個別見積もりが必要な理由も示します。
Q. 施工事例の写真が少ない場合は?
A. 担当者が説明する工事の流れ、素材の選び方、手入れ、よくある質問から始められます。撮影の許諾を得られる案件で、着工前・工事中・完成時の記録を計画します。
Q. 担当者や施主の顔出しは必要ですか?
A. 必須ではありません。手元や工程、図解、字幕と説明でも制作できます。顔や自宅の公開を希望しない人に、無理に出演を求めない体制にします。
Q. リール動画を作る時間がありません
A. 一度の現場撮影から、ルームツアー、設備紹介、担当者の解説、ビフォーアフターなど複数本に展開します。撮影手順を固定するか、企画・撮影・編集をニューオーダーにお任せいただく方法もあります。
Q. Instagramの通常投稿と広告はどう分けますか?
A. 通常投稿で事例や判断材料をためておき、反応のよい投稿や見学会・相談会の告知を、広告で対象地域へ届ける方法があります。地域の絞り込みや配信予算を設定しても、相談や受注が保証されるわけではありません。
Q. Instagram広告の費用はどのくらいかかりますか?
A. 広告費は、1日の予算や配信期間を自社で決めて配信できます。対象地域の広さ、期間、目的(認知・サイトへの誘導・相談)で必要な額が変わるため、まずは見学会や相談会など期間の決まった告知で小さく試し、有効相談1件あたりにかかった費用で判断します。運用を外部に任せる場合は、広告費とは別に運用の費用がかかります。
Q. 社内で運用を内製化するには何から始めますか?
A. 担当者と確認者を決め、撮影ルール・投稿の型・相談時の記録方法をそろえることから始めます。最初の90日で企画と分析の型を固めると、担当者に頼りきりになるのを防げます。社内で回す体制づくりは、AI×SNS企業研修でもご相談いただけます。
Q. Instagram運用代行では何を依頼できますか?
A. ニューオーダーでは、戦略設計、投稿企画、写真・動画撮影、リール編集、キャプション、投稿管理、広告、月次レポート、改善提案まで対応しています。撮影や分析を含めるかなど、必要な範囲から相談できます。
Q. 投稿制作だけ、リールだけでも相談できますか?
A. ニューオーダーでは必要な範囲での支援も相談できます。素材、撮影の有無、制作本数、確認体制、希望時期を伝えると、依頼範囲を整理しやすくなります。
14ニューオーダーに、住宅会社・リフォーム会社のInstagram運用を相談する
住宅会社・工務店・リフォーム会社のInstagramは、施工事例に興味を持った人へ、家づくりや工事を任せる判断材料と相談先を届ける運用です。施工の変化、担当者と仕事の進め方、費用や手入れの疑問をつなぎ、必要に応じて広告で商圏の人に届けて、対応エリア内の人が一歩進める発信にしていきましょう。
ご相談時は、分かる範囲の3点から
① 対応地域と得意な工事 ② 現在のInstagramアカウント・公開できる素材 ③ 増やしたい相談と、希望する支援範囲
企画書や完成した台本は不要です。初回は顧客名や非公開図面を送らず、事業と運用状況の概要をお知らせください。ニューオーダーが、企画・撮影・制作・広告・分析改善の必要な範囲をご案内します。
社内で投稿を続けられる体制をつくりたい方へ
現場で撮った写真を投稿案に整理する、質問からリールの構成を考える。生成AIを使った企画・制作の下書きと、人による確認を組み合わせる運用は、法人向け研修でもご相談いただけます。
あわせて読みたい
物件の内見・仲介を扱う場合の運用も知る
詳しいルームツアーへ展開する
家族と相談するときに共有したくなる投稿へ
冒頭と見せ方を分析して改善する
企画・撮影・編集の比較ポイント
戦略から分析までを整理
費用と選び方を確認
出典・参考情報
住宅リフォーム市場に関する調査(矢野経済研究所・2026年7月16日)
2025年度住宅リフォーム消費者実態調査(住宅リフォーム推進協議会・2026年2月)
ニッカホーム関東のInstagram運用に関する発表(PR TIMES・2023年4月26日)
公開投稿と各社アカウントの出典は、各事例に記載しています。確認日:2026年11月1日(各社のフォロワー数は2026年8月3日時点)。過去の投稿内のイベントや価格等は、現在の提供条件を示すものではありません。投稿の分析と自社への企画提案は、ニューオーダーの見解です。
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