介護・福祉のYouTube活用|採用と入居相談につなげる3つの型と事例3選【2026年版】

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介護・福祉のYouTube活用|採用と入居相談につなげる3つの型と事例3選

CARE & WELFARE × YOUTUBE / 2026

介護・福祉のYouTube活用 / 業種別ガイド

介護・福祉のYouTube活用。
採用と入居相談につなげる、3つの型。

介護の仕事は、求人票の文字だけでは伝わりにくい仕事です。1日の流れ、チームの雰囲気、利用者さんとの関わり方。動画なら、応募を考える人にも、施設を探す家族にも、それをそのまま見せられます。

この記事では、介護・福祉の3つのYouTubeチャンネルを、登録者数・本数・総再生回数から当社で分析し、動画を埋め込みながら型ごとの特徴を整理します。採用と入居相談につなげる導線、利用者さんを撮影するときの同意と表示のルールまでまとめます。

対象:介護施設・福祉事業所・社会福祉法人埋め込み動画:3本数値:2026年10月時点

01結論:介護のYouTubeは「採用」と「入居・利用の相談」で設計する

先に結論です。介護・福祉の事業者がYouTubeを使うときは、次の3点を押さえてください。

1. 目的を2つに分ける

介護のYouTubeの目的は、主に「働く人を集める(採用)」と「利用者・家族に選んでもらう(入居・利用の相談)」の2つです。見る人が違うので、動画の型も、概要欄のリンクも分けて考えます。

2. 本数より、型

今回分析した3チャンネルでは、動画79本で約3,982万回再生のチャンネルもあれば、294本で約286万回のチャンネルもあります。再生回数は、本数ではなく型と目的で決まります。

3. 同意と表示を先に決める

利用者さんの顔や声は、個人情報として扱います。有料老人ホームの表示には、景品表示法に基づく告示もあります。撮影の前に、同意の取り方と確認の流れを決めます。

Instagramでの発信は、介護施設がInstagramを始めるべき理由で整理しています。職種ごとの採用SNSの使い分けは、採用SNSはどう使い分ける?InstagramとTikTokの職種別活用法を参照してください。

02介護・福祉でYouTubeが効く理由

介護・福祉でYouTubeが効く理由は、3つあります。

人を集める必要が大きい

厚生労働省の推計では、介護職員の必要数は2026年度に約240万人で、2022年度の約215万人から約25万人増やす必要があります。採用は、多くの事業者にとって最大の課題です。

仕事の中身が、外から見えにくい

食事、入浴、排せつの介助、夜勤、記録。介護の仕事は、経験のない人には想像しにくい仕事です。動画は、応募前の「分からない」を減らせます。

選ぶのは、本人だけでなく家族

施設やサービスを選ぶときは、家族が調べることも多くあります。施設の雰囲気やスタッフの様子は、パンフレットより動画のほうが伝わります。

採用と入居相談は、同じ素材から作れる

スタッフの1日を撮った動画は、応募を考える人には「働く姿」、家族には「どんな人が関わってくれるか」として見られます。1回の撮影から、目的の違う2本を作ることもできます。

033つのチャンネルを数字で比べる

今回取り上げる3チャンネルの公開情報(2026年10月時点)を、当社で並べて計算しました。

ひふみ会チャンネル【公式】

開設:2020年8月

登録者:約3.66万人

動画:79本

総再生:約3,982万回

1本あたり:約50.4万回

更新ペース:月1本程度

石川の“住みたい介護”【FRaT】

開設:2025年4月

登録者:約1.71万人

動画:109本

総再生:約3,887万回

1本あたり:約35.7万回

更新ペース:月6本程度

介護事業所みっれ

開設:2020年6月

登録者:約1.49万人

動画:294本

総再生:約286万回

1本あたり:約9,700回

更新ペース:月4本程度

※1本あたりは総再生÷動画本数、更新ペースは開設からの月数で割った当社の計算です。ショート動画と長尺動画の内訳は、公開情報からは分かりません。

数字から読み取れる3つのこと

本数と再生回数は、比例しない

動画の本数がいちばん少ないひふみ会が、総再生ではいちばん多くなっています。続けた本数より、1本ごとの型が再生を左右します。

開設1年半でも、届く

FRaTは開設から約1年半で、約3,887万回再生です。登録者1人あたりの再生は約2,270回で、登録者以外にも広く見られていると考えられます。

再生が少なくても、目的は果たせる

みっれは1本あたりの再生が少ない一方、実技を教える動画を積み上げ、研修や求人への導線を整えています。再生回数だけで、チャンネルの価値は測れません。

毎日更新しなくても成果は出せる、という考え方は、税理士のYouTube活用でも整理しています。

04事例1:1日の流れをシリーズで見せる(ひふみ会)

CASE 01 / 1日の流れ型(採用)

ひふみ会チャンネル【公式】「【高齢介護事業部 01】介護職員の一日の流れ ☆特別養護老人ホーム≪早番編≫☆」

チャンネル:ひふみ会チャンネル【公式】 YouTubeで見る

どんな動画か

社会福祉法人ひふみ会の公式チャンネルで、特別養護老人ホームで働く介護職員の1日を、早番のシフトに沿って見せる動画です。チャンネルのリンク欄は、採用ページが先頭で、法人サイトがその次に並びます。採用を主な目的にしたチャンネルだと読み取れます。

タイトルを分解する

「【高齢介護事業部 01】」は、事業部と番号によるシリーズの表示です。「介護職員の一日の流れ」は、応募を考える人が知りたいことそのものです。「特別養護老人ホーム≪早番編≫」で、施設の種類とシフトまで絞り込んでいます。早番・日勤・夜勤と、同じ型で続編を作れる設計です。

学べる点

職種とシフトで、1本を区切る

「介護職員」「早番」と絞ることで、見る人は自分が働く姿を想像しやすくなります。

番号付きのシリーズにする

「01」と番号を振ると、次の動画を探してもらいやすくなります。事業部ごとに番号を分ければ、法人全体の仕事も紹介できます。

リンク欄の順番で、目的を示す

採用ページを先頭に置くことで、動画を見たあとの行き先が迷わず分かります。

真似するときの注意

1日の流れには、利用者さんの介助の場面が入りやすくなります。顔や居室が映る場合は、撮影前に本人・家族の同意を得てください。映さずに済むよう、スタッフの準備や記録、申し送りの場面を中心に組み立てる方法もあります(8章)。

05事例2:密着で、人と思いを伝える(FRaT)

CASE 02 / 密着型(採用・入居)

石川の“住みたい介護”【FRaT】「【密着】夜勤専従介護士の1日。16時間勤務の実態、それでも働く介護士の思いとは…」

チャンネル:石川の“住みたい介護”【FRaT】 YouTubeで見る

どんな動画か

石川県で住宅型有料老人ホームを運営する株式会社FRaTのチャンネルです。チャンネルの説明では、利用者さんの日常と、スタッフの働く様子を配信するとしています。リンク欄には採用サイト、TikTok、Instagramが並び、2026年には金沢市で新しいホームの開設を予定していると案内しています。採用と入居の両方を見据えたチャンネルです。

タイトルを分解する

「【密着】」は、動画の形式の予告です。「夜勤専従介護士の1日」で、職種と働き方を示します。「16時間勤務」という具体的な数字で、夜勤の長さを隠さずに伝えています。最後の「それでも働く介護士の思いとは」が、この動画の本題です。仕事の大変さと、働く人の思いを1本で伝える構成です。

学べる点

働き方を、数字で正直に見せる

夜勤の長さを先に伝えることで、応募前の思い違いを減らせます。入社後の「聞いていなかった」を防ぐ効果も期待できます。

人の思いを、動画の中心に置く

仕事の手順だけでなく、なぜこの仕事を続けるのかを語ってもらうことで、施設の考え方が伝わります。

YouTubeとショート系SNSを並行する

TikTokとInstagramもリンク欄に並べています。開設から約1年半で月6本程度のペースは、複数のSNSで素材を使い回す前提で考えると現実的です。

真似するときの注意

密着は、出演するスタッフの負担が大きい型です。出演の目的、公開する媒体、公開期間、退職したときの扱いを事前に説明し、出演しない選択もできるようにします。夜間の居室や、利用者さんの睡眠中の姿は映さない配慮が必要です。

06事例3:介護の実技を教える(介護事業所みっれ)

CASE 03 / 実技ハウツー型(検索・研修)

【公式】介護事業所みっれ 株式会社ミレニアム「おむつ交換【イチからわかる】現役看護師が教える介護の実技(後編)」

チャンネル:【公式】介護事業所みっれ 株式会社ミレニアム YouTubeで見る

どんな動画か

医療的ケアに特化した重度訪問介護サービスを提供する、株式会社ミレニアムのチャンネルです。おむつ交換の手順を、現役の看護師が解説する実技の動画です。チャンネルの説明では、「重度訪問介護従業者養成研修 統合課程」と「第三号研修」を自社で定期的に開き、短期・無料で資格を取れると案内しています。障害をテーマにしたサブチャンネル「“しょうがい”のトビラ」も運営しています。

タイトルを分解する

「おむつ交換」は、介護を学ぶ人も、家族を介護する人も検索する言葉です。「【イチからわかる】」は初心者向けであることの約束、「現役看護師が教える」は、教える人の専門性の提示です。「(後編)」と、前編・後編に分けて1つの手順を伝えています。

学べる点

検索される「やり方」に答える

実技の動画は、資格の勉強をする人や、家族を介護する人にも見られます。採用だけでなく、事業者の専門性を広く知ってもらう入口になります。

動画と研修をつなげる

「無料で資格が取れる研修」をチャンネルの説明で案内し、学びたい人を研修と求人へつなげています。

求人リンクに計測を入れる

リンク欄の求人ページのURLには、流入元を計測するためのパラメータ(UTM)が付いています。YouTubeから何人が求人を見たかを、あとで確認できる設計です。

真似するときの注意

実技の動画は、手順の正確さが信頼に直結します。看護師などの専門職が監修し、施設ごとの手順と違う点があれば明記します。利用者さんではなく、スタッフや人形をモデルにすると、撮影の同意の問題も避けられます。

07目的別の型の選び方と、企画リスト

3つの型を比べる

1日の流れ型|仕事を想像してもらう

向く目的:採用。見る人:応募を考える人。企画の例:早番・日勤・夜勤の1日、新人の1か月、記録と申し送り。

密着型|人と思いを伝える

向く目的:採用と入居の両方。見る人:応募を考える人、施設を探す家族。企画の例:夜勤専従スタッフ、施設長、開設準備の記録。

実技ハウツー型|検索で見つけてもらう

向く目的:専門性の発信、研修・資格への誘導。見る人:介護を学ぶ人、家族介護者。企画の例:移乗、食事介助、口腔ケア、福祉用具の使い方。

採用が最優先なら、まずは1日の流れ型を3本(早番・日勤・夜勤)作るのが始めやすい形です。入居・利用の相談を増やしたいなら、密着型で施設の考え方を伝え、実技ハウツー型で専門性を見せます。

入居・利用の相談につなげる企画

施設の1日

起床から就寝までの流れを、居室ではなく共用部とスタッフの動きで見せます。

よくある質問に答える

費用の考え方、面会、持ち込める物、医療との連携など、相談で多い質問に答えます。

見学の予習

見学で見てほしい場所と、確認してほしい点を紹介します。見学予約への導線を概要欄に置きます。

ショートと長尺は、役割を分ける

ショート動画は、施設を知ってもらう入口に向きます。仕事の流れや思いを伝える密着や1日の流れは、長尺のほうが伝わります。ショートの運用の考え方は、YouTubeショートが「オリジナル重視」にで整理しています。

08撮影前に確認したい同意・個人情報・表示のルール

以下は一般的な整理です。個別の判断は、自治体の担当窓口や専門家に確認してください。

利用者さんの同意と個人情報

顔・声・名前は、個人情報として扱う

映像に映る利用者さんの顔や声、名前は、個人情報にあたり得ます。撮影の目的、公開する媒体、公開期間を説明し、書面で同意を得ます。

判断が難しい方への配慮

認知症などで本人が内容を理解しにくい場合は、より慎重な扱いが必要です。家族とも相談し、迷う場合は映さない判断をします。

居室・書類・掲示物の映り込み

居室の表札、ケア記録、ホワイトボード、パソコンの画面から、個人が分かることがあります。撮影前に片付けます。

スタッフの出演同意

スタッフにも、用途・媒体・期間・退職時の扱いを説明し、出演しない選択をできるようにします。

個人情報保護委員会と厚生労働省の「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイダンス」のQ&A(令和8年4月一部改正)には、行事などの利用者の写真をホームページに載せる場合の扱いを問う項目があります。動画を公開する前に、最新版を確認してください。

有料老人ホームの表示ルール

有料老人ホームの広告には、景品表示法に基づく告示「有料老人ホーム等に関する不当な表示」と、その運用基準があります。動画のナレーションやテロップも、次の点に注意してください。

介護職員の数

「スタッフが多数」「十分な体制」のような、あいまいな表現は避けます。

「終身介護」などの表示

終身にわたる介護をうたう場合は、退去や転居があり得る条件も伝えます。

介護サービスの提供の仕方

住宅型の有料老人ホームなどで、外部の事業者の訪問介護を使う場合は、その旨を伝えます。

費用・医療機関との協力

費用の内訳や、協力医療機関の内容を、誤解のないように伝えます。

求人の表示

動画の概要欄や投稿で求人を案内する場合は、募集主の名称・住所・連絡先・業務内容・就業場所・賃金の表示が必要です。詳しくは採用SNSの記事の9章で整理しています。

09内製か外注か。続けるための体制

介護の現場は、人手に余裕がないことが多い職場です。撮影・編集を現場のスタッフに任せきりにすると、続きません。役割を分けて考えます。

内製が向く

スマートフォンで、ショートや1日の流れから始めたい。広報や採用の担当者がいる。

一部を外注

撮影と編集は任せて、企画と出演は施設で。現場の雰囲気を残しながら、工数を減らせます。

全体を外注

企画・台本・撮影・編集・公開まで任せたい。密着や施設紹介など、品質が必要な動画に向きます。

撮影の費用や選び方はYouTube撮影代行の費用と選び方、月2本の公開を2年続けた運用の数字はYouTube広告運用代行の実例で紹介しています。当社では、撮影代行・MC・台本まで対応するYouTube運用代行を提供しています。事例と外注範囲の考え方も確認できます。

台本や字幕の下書きにAIを使う場合も、介護の手順や表示の内容は、必ず施設の担当者が確認してください(AIウォーターマークと編集責任)。

介護・福祉のYouTube、どこから始めるか

採用の動画から始めるか、入居相談の動画から始めるか。現場の負担を増やさない進め方を、一緒に考えます。

PRODUCTION

YouTube運用代行

企画・台本・撮影・編集、公開まで。利用者さんの同意や映り込みの確認を含めて、撮影の段取りから相談できます。

YouTube運用代行を見る →

TRAINING

AI×SNS企業研修

動画の企画や台本の下書きを、自社の施設を題材に実習する研修です。施設内で発信を続ける体制づくりに。

AI×SNS研修を見る →

10よくある質問

Q. 介護施設のYouTubeは、採用に効果がありますか?

仕事の流れや職場の雰囲気を、応募前に見てもらえる点で役立ちます。今回分析したチャンネルにも、リンク欄の先頭に採用ページを置くなど、採用を主な目的にしたものがあります。成果を見るときは、再生回数だけでなく、採用ページへの流入や応募数を確認します。

Q. どんな動画から始めればよいですか?

採用が目的なら、早番・日勤・夜勤などシフトごとの「1日の流れ」から始めるのが作りやすい形です。同じ型で続編を作れるので、シリーズにしやすくなります。

Q. 利用者さんを撮影してもよいですか?

撮影の目的、公開する媒体、公開期間を説明し、本人(必要に応じて家族)から書面で同意を得てください。判断が難しい場合は、映さない判断も大切です。スタッフの準備や記録の場面を中心にする方法もあります。

Q. 毎日投稿しないと伸びませんか?

必要ありません。今回の3チャンネルでは、月1本程度の更新で総再生が約3,982万回のチャンネルもあります。続けられる本数で、型を決めて作ることが大切です。

Q. 有料老人ホームの動画で、気をつける表現はありますか?

「スタッフが多数」などのあいまいな表現や、条件を伝えない「終身介護」などの表示に注意します。景品表示法に基づく「有料老人ホーム等に関する不当な表示」の告示と運用基準を確認してください。

Q. YouTubeとInstagram、TikTokはどう使い分けますか?

仕事の流れや思いをじっくり伝えるならYouTube、日常の様子を短く届けるならInstagramやTikTokが向きます。同じ撮影素材を、長尺とショートに分けて使えます。Instagramは介護施設がInstagramを始めるべき理由を参照してください。

※本記事は2026年10月時点の情報です。チャンネルの数値は2026年10月時点の公開情報で、今後変わります。ご紹介した3本の動画は、各投稿者の公開動画を埋め込みで紹介するもので、当社が制作に関わったものではありません。事例の分析は、動画のタイトル・チャンネルの公開情報にもとづく当社の見解です。法令・告示・ガイダンスは改正されることがあるため、最新版をご確認ください。
参考:ひふみ会チャンネル【公式】(YouTube)/石川の“住みたい介護”【FRaT】(YouTube)/【公式】介護事業所みっれ(YouTube)/厚生労働省:第9期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数/個人情報保護委員会・厚生労働省:医療・介護関係事業者の個人情報ガイダンスQ&A/千葉県:有料老人ホームの広告について

青山 直樹

メディアを32年、内側から見続けてきました。1994年電通入社、テレビ局担当6年、アジアのメディアビジネス4年。
2004年起業、ゴルフメディアを8年、ソーシャル専業13年。
今はAI時代のSNSを考え、書き、企業に教えています。
㍿ニューオーダー代表

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